| セクシャルヒーリングＴＡＯの癒しのセクシャルエッセイ |
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神戸・新開地地区は、かつて「西の浅草」と言われた歓楽街。花街・福原や２０以上もの映画館・劇場を抱え、まちを訪れる人びとのあいだでも、たいそう艶やかな物語があったことでしょう。いまこのまちはB面の神戸・新開地として個性的な輝きを放とうとしています。すべて女性スタッフによる企画・ラインナップ。オンナ度５０％アップ！ラブ＆エロス。自信をもって、『いい女になる秋の休日』を演出します。
パンフレットにはこのようなうたい文句が躍っています。「ラブ＆エロス」をテーマに、１０月２７日から２９日の三日間、神戸・新開地の神戸アートビレッジセンターで、「第四回新開地映画祭」がありました。この映画祭は、女性限定で、女性スタッフが選んだ「官能映画」を楽しもうという企画です。
「墨東綺譚」（墨田マキ）、「でんきくらげ」（渥美マリ）、「コンセント」（市川実和子）、「沙耶のいる透視図」（高木沙耶）、「白い指の戯れ」（日活ロマンポルノ・伊佐山ひろ子）、「水で書かれた物語」（浅丘ルリ子）、「少女」（小沢まゆ）、「欲望」（板谷由夏）の八作品が上映され、三日間で述べ約千人の女性たちが押し寄せたと報道されていました。
上映作品の主演女優三人を招いたトークショーでは、伊佐山ひろ子さん、板谷由夏さん、小沢まゆさんが、「オンナ度を上げる」をテーマに語り合い、伊佐山さんは、「女性の中に男性的な部分もあってこそ、オンナ度も引き立つ」、と話し、板谷さんは、「肉体と精神のバランスを考えながら演技した」、と撮影を振り返り、会場の女性たちからは、「自分の体の好きな部分はどこか」、「官能的な演技では、理性と本能とどちらが働いているのか」、などの質問が飛び、男子禁制、オンナだけのナイショ話をたっぷりと楽しんでいたという。
このエロティックな催しは、新開地映画祭実行委員会が主催で、神戸市や神戸商工会議所などが後援。駅構内や市役所・公民館などの公共施設には、恍惚の表情で悶えている紫のキャミソール姿の女性のポスターが掲示されていました。神戸という街は、山から海へと緑の風が通り抜けてゆきますが、「エロス」に対しても風通しの良い街のようです。三宮や旧居留地・北野界隈は、少し気取ったおしゃれな 「A面の神戸」。おそらく、観光客は訪れることもない新開地・福原という歓楽街は、食と性の 「B面の神戸」。
「食」も「性」も内臓由来。内臓はブラックボックス、どろどろヌルヌル、不気味な世界。顔や体表面のように飾り立てができない、B面の世界。理性は 「A面のわたし」。本能は 「B面のわたし」。
映画祭最終日の２９日の夕刻７時ごろ、TAOのクライアントから呼び出されました。四人の仲良しさんたちが連れ立ってこの映画祭を楽しんで、今から食事をしたいのだけど新開地の美味い店を案内しろ、と言うのです。フランス人のマドモワゼルもいるので、彼女たちがゼッタイに足を踏み入れないような店に連れて行きました。福原の風俗店のけばけばしいネオンが煌めく通りを抜けて、人が一人やっと通れるような薄暗い路地の奥にある小さな焼き鳥屋です。彼女たちは、さんざはしゃぎながら、呑み、食い、映画やトークショーの感想を、嬉々とした表情でおしゃべりしていました。ほどなく、お酒も回り始めたころ、一番内気なRさんが、
「TAOに通い始めたころは、わたしの「A面」と「B面」がアンバランスだったと思うの。でも今は風通し、が良くなってきたみたい」
それから少し間をおいて、ちょっぴり照れたような仕草で、
「わたし、これからもっともっとオンナ磨きするんだ。Injuさんよろしくね」
と私のグラスにビールを注いでくれた。
ほろ酔い加減のせいもあって、なんだか嬉しくなり、思わず、
「今日は僕がおごってあげる」
と、口走ってしまった。五人の前に重なった皿の山が目に入った一瞬、「しまった！」と思いましたが、
「ダメ！今日は私たちの招待なんだから」
酒が言わした私の言葉をさえぎった。
「いいオンナになったものだ・・・」胸の中で、そう呟きながら、Rさんのほんのりと赤らんだ横顔を見つめていたら、彼女の息苦しさと寄り添ってきた、この二年あまりのさまざまな出来事が、次から次へと頭に浮かんできたのです。
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| Inju・プロフィール |
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Inju
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忘れました
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１７４cm ６４kg
スリムで筋肉質
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コリンヌ・リシェヌ
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パウロ・クレー
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Bisexual
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セクシァル ヒーリング TAO
セックスセラピスト（自称）
気功・東洋療法士
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