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世界のセックス事情、 世界の女性のセクシャルな話しをヒソヒソ話し感覚でお伝えするコラム。国際恋愛、国際結婚、外人と日本人の男性の違いなどを、ワールドワイドに綴ります。

恋愛におけるカズになれ

 

私の恋愛は、サッカーの三浦知良のようなものだ、ということになった。

「この前レイチェルの話しててさ、あの人は恋のワールドカップだって話題になって」


と友人に言われた。
恋のワールドカップとは、もう10年近く前、私につけられたあだ名である。各国代表と一戦を交えていることからつけられた。
言っても、そんないろんな国の人と交わったわけじゃなく、ラテンアメリカ大会ぐらいのものなんだけど。

「いや、最近はすっかり日本人専門で。プレミアリーグから、Jリーグに戻って来た感じです」

「やだ、カズみたいじゃない!かっこいい」


そう、カズは、サッカーのためなら国にはこだわらない。恋愛のためなら、私も、国にはこだわらない。
どうでもいい話も、たとえが良いと崇高な話に聞こえてくる。


前にも書いたが、国際恋愛に心折れたきっかけは、「おかあさんといっしょにこにこぷん」が説明できなかったことだ。
子どものころ大好きだった番組を共有できないって、結構つらい。
「小室の曲が超はやったじゃん」なんて話もできない。「イエイイエイイエイイエイイエイ」と投げかけても、
「ウォウウォウウォウウォウ」とは返してくれないのだ。
そんな小さなことも乗り越えられないのは、その人とは、その程度のことだったんだけどね。

逆に、日本人と付き合っていて、きついこともある。
きれいだよ、ステキだよ、ああ気持ちいい、お前のアソコ最高、なんてことは、あまり言ってもらえない。
思ってはいるのだろうけど、言ってもらえないと不安になる。いや、本当に思っているのだろうか。
不安は負のスパイラルにはまって、私はすっかり自信をなくしてしまった。
ワールドカップ出身者に、「言わなくても、わかるでしょう」は通じない。さっぱりわかりません。

国によって、男は違うか。絶対違う。
でも、困っている人への優しさとか、根っこの部分は、どこの国だって同じ。
ペットボトルに入ったお茶か、水筒のお茶か。容器が違うだけの問題だ。
ペットボトルは軽くて持ち歩きやすいけど、何回も使えない。
水筒は、重くて邪魔だけど、おかわりが入れられるし、何度も使える。
勝手は違うけど、お茶がおいしければ、なんだっていい。


海外に暮らしたことがある人、仕事で海外の人とよく接する人は、
日本人と外国人、どちらと付き合うのが幸せなのか、きっと迷っているはず。
でも、容器に惑わされて、肝心なお茶の味を忘れないで。
言葉や壁に覆われた、その人の本当の部分が見えた時、どこの国の男かなんて、どうでもよくなるはずだから。



Stanley

レイチェル・マキ

職業:フリーライター

ライター。明るく楽しく気持ち良いセックスについて、「せくすばっ」で連載中。 高校1年生で交換留学生としてアメリカへ。大学時代も数々の国を旅して、あちこちで恋に落ちた。外国人とばかり付き合っていた時期もあったが、現在は日本人の彼氏と遠距離恋愛を楽しんでいる。「セックスに国境はない」が人生のテーマ。


TAGS: 恋愛とセックス - 国際恋愛


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