WWS ~vol.09 彼氏がいたって関係なし

久々に行ったクラブの帰り、二十歳の男子が
「外人って、彼氏がいようが、側に男がいようが関係なく口説くんですね」
と言った。気になる女の子に声をかけると、
白人グループの男が割り込んできたらしい。
それなのに「外人と友だちになりたかった」だって。のん気だねぇ。

 彼らはハンターだ。クリスマスが近づいたある日、
電車で隣に座ったイギリス人がイブの予定を聞いてきた。
彼氏がいるから、と答えても、
「いや、だから予定はあるのか」と気にしていない。

 「他の日なら空いてる?え、忙しい?一日ぐらい空いてるでしょ」
 「ううん、忙しい」
 「忙しい忙しいって、こっちだって忙しいよ。年末はみんな忙しいんだから!」

 えー!まさかの逆ギレ。
小心者の私は、ゴリ押しに負けてメルアドを教えてしまった。
彼から届いたメールは、「君の笑顔はサンシャイン・・」と背筋も凍るポエム。
他の子にも同じポエムを送っているんだろうな。

飛行機で一緒だったオーストラリア人も、
「彼氏いるんだ、あっそう。で、いつ食事に行く?見たい映画があるんだけど」
と、やっぱり気にしてなかった。
しまいには、「乳首にピアス開けてるんだよ、見て」とTシャツをめくり、
まさかの乳首アピール。
この人の場合、積極的というよりただの変態かも・・。

そんなわけで、彼氏がいるからと説得して諦める男を見たことがない。
彼氏がいようと少しでもチャンスがあれば入り込んでくる。
動物番組で見た、野生のゴリラがメスを取り合う姿みたいだ。
あまりに肉々しくて、参ったなー、変なのに引っかかっちゃたと思う反面、
強引に口説かれると正直嬉しい。ちょっとした自信にもなる。

 日本人が相手だと、「この人は私のこと好きなんだと思うけど、
確信持てないし勘違いかも」と感じることが多い。
「彼氏がいるの」と言えばすぐ去っていく。
日本の男を動物に例えるなら、牧場で群れをなす羊。
それを誘導する私たちは羊飼い。日本で暮らす外国人は、
平和な牧場に突如やってきたハンターってとこかな。
そもそも、なぜ日本人はハンターに育たず草食化が進むのでしょう?

次回は、アメリカを例に、ハンター男が育つ文化について
考えてみたいと思います。

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