WWS ~vol.33  言葉にならないセックス

従兄弟がタイ人と結婚した。嫁は、まだ二十歳そこそこの女子大生。
賢くて、気がきいて、見た目はギャルっぽくてかわいい。
二人は、従兄弟の流暢ではないタイ語と、英語で会話している。複雑な話はできそうにない。こんなんで大丈夫なのかと少し不安になったけれど、楽しそうに寄り添っている。年明けには、赤ちゃんが生まれる。

お互いの言葉がわからないのに、うまくいっているカップルというのがいる。
バックパッカーだった学生時代、南米でカナダ人の女の子が、滞在数日で現地の彼を見つけていた。「たいしてスペイン語もできないのに、どうしてるの?」と聞くと、 満面の笑みで彼女は言った。

 「彼が何言ってるかはさっぱりわからないけど、セックスが最高なのー」。

身内のセックスは想像したくないが、 従兄弟と嫁は、相性が最高なんだろう。
ちょっとぐらい問題が起きたって、「これさえ解決すれば、やれる!」と思えばなんてことはない。セックスだけで気持ちがつながる日々が続くはずがないのは、 本人たちが一番よくわかっていて、従兄弟はタイ語、嫁は日本語を一生懸命勉強している。「早くしゃべれるようになるからね」という嫁の姿勢がまたかわいい。
「子どもに、ちゃんと日本語で話してあげたいの」なんて、泣かせる。
そんなこと言われたら、ぎゅっとして、またやりたくなる。
 

 
言葉もわからないけど、この人と一緒にいたい。気持ちよくなりたい。なんでもいいから、セックスしたい。お互いそう思えるのって、実は、言葉以上のコミュニケーションを駆使してるのかもしれない。
周りは、「話もできないのに、やっていけるの?」とバカにするかもしれないけど、
そんなカップルなら、言葉なんて後からいくらでもついてくるんだろうな。

 

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