WWS ~vol.11 外国人モデルの私生活

日本で暮らす外国人の中でも、各国から集まるモデルたちはよく目立つ。
肌が白く無機質で、まるでアンドロイド。
叶姉妹が連れて歩いている「グッドルッキングメン」なんか、いかにもモデル顔。
彼らの私生活って想像できないけど、
きっと美への強いこだわりを持って暮らしているのだろう。
聞いたことないような水を飲んだり、体の隅々をきれいにしているはず。
そう思っていた、Kさんの彼の話を聞くまでは。

Kさんは、アパレル業界で働く30代女性。
容姿端麗で、その辺の男にはまるで手が届かない雰囲気だ。
去年の秋ごろ、彼ができたというので写真を見せてもらうと、
それはモノクロの作品だった。「彼、モデルなの」。

KさんとR君が出合ったのは、とあるファッションの撮影現場。
仕事のために来日したR君は、現場にいたKさんにひとめぼれ。
彼女が帰ろうとスタジオを出ると、急いで追いかけてきた。
美しい年下のドイツ人モデル。
すぐにいい感じになったけれど、手は出してこなかった。
モデルだからといって軽くない。むしろ大事にしてくれる。
過ごした時間は数日と短かったものの、運命を感じた2人。
彼は「日本に戻ってきて一緒に暮らす」と約束してくれた。

Kさんは、同棲していた元彼の家を去り、マンションを借りて準備していた。
しばらくしてR君が再来日し、誰もがうらやむような2人の生活が始まった。
ところが、だ。きれいな顔に似合わずR君は、一週間同じパンツを履き、
マグカップにカビを繁殖させ、シーツに鼻●そをこびりつける
バイキン野郎だったのだ。

ヨーロッパ人のシャワーが適当だという話はよく聞く。
フランス人とSEXした友だちは、
「数十秒、シャワーを浴びるだけで何も洗わない」と驚いていた。
ところがR君は、シャワーすら浴びないのだ。
パンツも洗わないし、開けたペットボトルはそのまんま、
飲みきっていないのに次のペットボトルを開ける。
カップに注いだ飲み物は放置する。
捨てようとすると怒るので、片付けることもできない。
「毛が抜けて、仕事がなくなったら困る」と髪の毛だけは念入りに洗うのを見て、
「何故そのまま一緒に体も洗わない??」と心の中で何度も叫んだ。
日本食は口に合わず、食べるのはパスタのみ。
Kさんは、毎日フローリングをクイックルワイパーするほどキレイ好きで、
おいしいお店にも詳しい。それなのに、カップに浮かぶカビや、
異臭を放つパンツに囲まれて、毎日パスタを食べるはめになった。

そこまでやられても、人のいいKさんは「私が潔癖症すぎるのかもしれない」
と彼に歩み寄った。大好きなクイックルも回数を減らして我慢した。
だって、目の前には美しいR君。
バイキン野郎であることは百歩譲って、夜の生活に期待しよう。
しかし、蓋を開けると、彼はSEXにもまるで興味がなかった。
手を出さなかったのは、単にSEXが好きじゃなかったから?
同じベッドで寝ていても、何も起こらず悶々とする日々。
ある日、洗濯しようとシーツを外してびっくりした。
Kさんの寝ている側だけ真っ白、もう片側は真っ黒だった。
彼が寝ている側には、固まった鼻●そが所狭しとこびりついている。
Kさんがムラムラしてる隣で、彼は鼻をほじほじ、シーツにこすりつけていたのだ。
洗濯機でも落ちない鼻●そを指ではがしながら、
「こんな生活、もう無理」とギブアップ。しばらく距離を置くことになった。

「彼と離れてみることにした」との報告を受けた日、
私とKさんは青山でご飯を食べていた。
終電の時間が気になって「Kさんのマンション、ここから近いですよね?」と聞くと、
今は実家から通っているという。「彼は引っ越すお金がないから、
私が実家に帰って、彼がマンションに住むことになったの」。そんな馬鹿な!

ファッション業界で輝く女性とモデルの恋。
ドラマのような話だけど、ドラマのようにはいかないもの。
今度は、キレイ好きなモデルに来日してほしい。
それとも、そんな完璧な人間なんていないのかしら。

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