IKU ~vol.03  女性にとって、イクということが心の昇華を意味する

 

女性にとって、イクということが心の昇華を意味するとして、私にとって最も強い記憶として残っているのは、やはり当時21歳のYさんだ。

 彼女は、父子家庭の二人娘の次女として育った。私と出会った当時は、姉は結婚し家を出て1年ほど経ったころだった。同じ年の彼氏はいたが、あまり上手くいっておらず、彼とのセックスでは、気持ち良くなっても、これが絶頂感と確信できる経験は一度もなかった。

 会っても彼氏の話は少なく、むしろ父の話の方が多かった。父と娘ふたりで旅行に行ったことや、車の運転を教えてもらったことなど楽しそうに話していた。ファザコンを感じさせるほどの執着があったわけではないので、育った事情から考えて、父に感謝をする良き娘と言う見方を私はしていた。

 華奢(きゃしゃ)な身体つきだったが、スポーツ好きで体温—基礎代謝—が高い。性感帯の感じ方、反応の程度などから考えて、いずれイケるようになるだろう、と漠然と考えていた。どうしてもイキたいと言う彼女の希望に応える形で、何度か会う機会を設けたが、その度、いいところまで達するも、今ひとつそれを越えることができないでいた。

 同じ年の彼氏がいるのだが、関係がマンネリに陥っていることもあって、一回り以上年齢が上の私に会う事を彼女は優先していた。何度か会ってもイクことに導けないことを詫びると、彼女は、「いいの、心は満足しているから」と言って微笑んでくれた。

 ある週末の昼下がりのベッドの上、シーツに包まって小さくなっている全裸の彼女を見下ろしながら、ふと閃いた。「近親相姦ごっこ」を試してみよう。相手が年下であろうと年上だろうと、ひとりの女性として対等に扱おう、大人として扱おう、と言う私のスタンスからは外れたものだったが、試す価値がありそうだと確信した。

 「こっちにおいで、抱っこしてあげる」と言って、それ以降は、あえてお子様扱いをしてプレイを開始した。20分後、私は彼女の耳元で「いい子だね」と囁きながら抱っこした体位でゆっくりと、まるであやす様に彼女を揺らしていた。すると突然身体が硬直し始めたかと思うと、言葉にならない声を発しながら一気にエクスタシーを迎え、仰け反って果ててしまった。。。多分、彼女は意識すらしてなかったのかもしれないが、自分の父親とセックスしたかった、あるいは漠然とイメージしていて、私を通して本懐を達したのだろう。

 一度、エクスタシーを味わってしまうと、何が外れたかのように走り始める。次に会った時に7回イキ、その次は15回、その次はさらに、、と留まる事を知らなかった。彼女は、自分の体力が許す限り、求められるだけ求めてきた。

 イクと言う状態の中には、通常のイクこと以上に、全くコントロールの効かない、イッたきりの段階があって、彼女はその淵に達する事ができたが、それは後にも先にも私との間では一度きりだった。その状態に陥った彼女は、どんな刺激でもイッってしまい、イキすぎて怖い、と叫んでいた。触れずに声をかけてるだけで、エクスタシーに巻き取られてしまうので、最後には「お願い、しゃべらないで!」と言い放って、シーツに包まって丸くなってしまった。

 暫く連絡がないな、と思っていたら、同じ年の彼氏とは別れ、2つ上の新しい彼と付き合っている言う旨のメールが届いた。それきり、また3ヶ月ほど音沙汰無しだったが、「彼とのセックスでイケるようになるにはどうしたらいい?」と言うメールが届いた。「彼氏と話をさせてくれ」と言うのが最も手っ取り早いのだが、それはせずに、彼女に彼女自身の心のことを話し、気持ちの持っていき方をアドバイスした。

 1ヵ月半後、「彼とイクことが出来ました!」という踊るような文字の丁寧なメールが届いたの最後に、今日までYさんから連絡がくることはない。

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