気持ちいいのとイクのとは別モノって知ってた？もちろん「気持ちいい」の延長線上にオーガズムが待っているのだけれど、イッてる間って「無」じゃないですか。そしてすぐに、「あぁもうこれでお終い…」っていう淋しさもやってくる。あ、これはあくまでも私の場合ね。

私は何度もイケないし、イクとダルくなるので、なんかもったいなくて、セックスのときは別にいかなくてもいいかな。ああ、でも挿入でイケそうな貴重なタイミングのときは逃すものかって積極的になるわ。男の前戯で「イカされる」のはもういいよって感じ。自分でやったほうが早いんだから！そのほうが自分だけイって、まんこも拭かずにさっさと眠れるからラクチン。

なので、セックスにあまりオーガズムを期待してないワタクシですが、イケないときの理由について敢えて考えてみました。

① 準備不足

心の準備が足りなくて萌えてない。そして身体も開いていない。そういう時はえてして相手のほうがとっとと射精しちゃって追いつけません。前戯はウザイときもあるけど、確実にイクにはクリトリスを十分勃起させないとね。

② ポイントが違う

例えば単純なピストン運動をいくら繰り返しても、疲れるだけで全然気持ちよくないってことない？私が１０代のころ、ちんこ入れてもあんまり気持ちよくないって感じてたのは多分そういうこと。体位で言うと、私にとって後背位はイケる気持ちよさじゃないのよね。実は気持ちよくもないかも。セックスの流れの中で、興奮はするけど、イクためには無理があるわ。　触られててもそれは別に感じませんって場所や、おしっこしたくなる場所や、くすぐったい場所などいろいろある。それは触り方のせいもあるしポイントにもよるし、自分でも把握しきれてない。確実にイキたいなら、男任せにするのにも限界があると思うんだけど、どうですかね。

③ 麻痺してる

すんごく疲れてるとか、触りすぎて感覚がないとか。身体も心も麻痺しちゃってると、オナニーですらいけなくなるよ。心が疲れると、そもそもオナニーする気にもならないものだけど、ちょっと試しにやってみるとイケなくてイライラしてさらにドツボ、みたいな。　ローターの刺激に慣れすぎて、弱い振動じゃとてもイケないのも麻痺してるんだな。男の人でも、手の摩擦の強さに慣れきって、まんこじゃイケなくなってる人は多いじゃない。

自分でイケる程度には鍛えたほうがイキやすくなるけど、やり過ぎてもイケなくなるなんて。イケない理由、私には③のケースが一番多いでつ。とほほ。

著者：山口みずか
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996　AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」に 　パネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」（イースト・プレス）、「てぃんくる系必勝講座」（太田出版）、「Ｈの革命」（共著・太田出版）など。

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