LESSON ~vol.08 オナニーのやり方がわからない?

オナニー、マスターベーション、ひとりエッチなどなど、言葉もそれぞれながらすっかり市民権を得たような女のオナニーですが、みんなどういうふうにしてるのかな。

思うに、肉体派と妄想派、そのミックスという感じに分かれるんじゃないかしらん。

幼いころにまんこが擦れてキモチイイっていう方向に目覚めて、どこかに擦りつけてイクのが習慣みたいな人はバリバリ肉体派。身体の欲求に正直で、セックスを経験する前に快感を知ってしまっている。そういう人は、オーガズムも与えられるんじゃなくて、自分で獲得するものっていうのはわかってるよね。

一方、妄想派はというと、自分の感じるシチュエーション、オナネタとなるイメージがあって、そこからふくらませて濡れてくる。そうなると物理的にも刺激が欲しくなって、カラダに触れる。以前経験したエロいセックスなんていう記憶を呼び出すなら、オナニー以前にセックス経験がないと無理だけど、ネタがレディコミとか妄想オンリーならセックスしたことなくてもオナれるでしょうね。

私はオナニーよりセックス経験のほうが先だったから、処女のころ、エッチな夢を見ても濡れるけどイカない、みたいなもどかしさがあったなあ。夢でそんな場面になっても、記憶のストックがないから先に進めないの。余談だけど、自分が死ぬ夢も「ああっ」って思ったところで別の場面に飛ぶんだよね。経験してないことはわからない、みたいな。

だったら自分で触ってイク経験してみればいいんだけど、どうやったらいいかわからない。というか、私の場合、知識というか欲求がなかったかも。どうすれば自分で自分の身体をイカせられるかなんて考えてもみなかった。男が散々トライしてくれて、やっと自分でもやってみるかって気になったわ。だからオナニーのやり方がわからない、っていう人の気持も少しは察することはできます。

でも、処女じゃないなら、いやたとえ処女でも、オナニーしてみようって思いたったなら、欲求はあるわけで。そしていまや情報も商品も溢れかえってます。自分を気持ちよくさせる方法が、どうしてわからないんでしょう?

頭で考えすぎてるのかもね。さあ、オナニーでもしてみようって思ったときにまず必要なのは、清潔な指か道具、そして集中力だよ。しようと思ってからネット検索したりして情報ばっかり集めててもダメですよ。マニュアル読みながらじゃ集中できないって!

内なる身体の声を聞かなきゃ。

 

著者:山口みずか
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996 AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」に  パネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」(イースト・プレス)、「てぃんくる系必勝講座」(太田出版)、「Hの革命」(共著・太田出版)など。

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