LESSON ~vol.13 彼とのセックスがうまくいかないとき

彼とのセックスで悩んでいる人は、そもそも、「セックス」をどう捉えているのかが問題。  女の悩みというのは、どちらかといえば関係性に拘る傾向にあると思う。ただ「セックスでイキたい」というなら、いろんな男と、いろんなプレイを試してみればいいじゃない。

「そんなこと怖くてできない。私はただ好きな人に気持ちよくしてもらいたいだけ」なんつー反論が聞こえてきそうですが、甘―い。王子様は待ってても来ないし、来たとしても時間が経てば魔法は解けるのよ。セックスでイキたいなら、それができるような相手、道具、環境を自ら作らないと。

例えば、「好きな人、結婚した相手とじゃなきゃセックスしちゃダメ」というような倫理観に縛られているなら、その範囲内で自分を満足させるしかない。したくないことはしなくていいけど、セックスしたいのにしてくれない相手とつき合ってるなら、別の人とするか、オナニーで満足するしかないじゃない。あくまでも、「彼とのセックス」こだわる人の悩みの中心は、セックスじゃなくて「彼」なんだよね。

男性は、「セックス」と「パートナーとの関係」を切り離している人が多い。だからこそ男の浮気は公然と語られるわけでしょ。私のお客さんでも、一方で私とラブラブプレイをしながら、一方で恋する彼女との経緯を語る人がざらにいるのよ。まあ、商売女という気安さゆえでしょうけど、セックスは思う存分出来るところでやって、彼女との関係は守るわけよね。奥さんが妊娠中にソープに遊びに来る男性も非常に多い。それをずるいと言っても、考え方の違いはいかんともしがたいわけで。ホントに、男と女の間には、深い溝があると思うよ。

確かに、心と体は互いに影響しあっているから、彼じゃなきゃダメ、萌えない、というのなら、コミュニケーションを深める努力を、としか言えない。それが出来ない、エッチが盛り上がらない、体の相性がいまいちと思える彼と、結婚しちゃったからしょうがない、この人で我慢するしかない、となると確かにしんどいですよ。

でも、それ、自分で選んだんじゃん。

男との関係も変化するし、自分の性欲も変わってくる。縛られていることの正体に気がつけば、自分の納得いく方向に変えていけると思うけどね。

悩むというより、考える。それはまたそれで楽しみのひとつではないかと。克服すべき人間関係なり、自分が目指すセックスなりの目標があるのは、なんにもないより幸せだ。

 

著者:山口みずか
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996 AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」に  パネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」(イースト・プレス)、「てぃんくる系必勝講座」(太田出版)、「Hの革命」(共著・太田出版)など。

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