LESSON ~vol.15 シテからつきあうか、つきあってからスルか

ワタクシ、こないだ超~久しぶりに好みのメンズに口説かれました。

そこでふと思ったのが、「いつものパターンはダメダメ!」ってこと。私は知り合って即効セックスまで持ち込んで、それからぐっと好きになるか距離を置くか決める派。何度会ってもセックスに到らない相手は、さっさと淘汰されていくのだ。セックスしたら向こうが去っていくというのもアリですが、それはそれで選別されたということでよしとします。

女の子の大事なものだから簡単にはあ・げ・な・い、なんつーカマトト(死語?)ぶりはとても無理。そう、「酒とセックスの誘いは断らない主義」だったんです。今までは。  しかし、最近、そんな豪快な性欲もなくなり、やろうと思えばできるけど、敢えてやらない、というほうがかえって心の栄養になるのでは、と考えたのだ。我慢に我慢を重ねてやっと出したおしっこは気持ちがいいよね、みたいな(下品ですみません)。東洋医学的にも、腎精という精力の量は決まっており、あまりにイキすぎるのは命を縮めると言われております。男なら接して漏らさず、で精力を蓄えるのがよしとされる。女も恋愛妄想で気持ちを高めたほうが、よりキモチイイセックスができるというもの。体だけのセックスは、若くて体力があるときの楽しみなのね。

ところで、前述のカマトト振りで、セックスをお預けにしてきたら、いったいどんなことが起きるのか。充分に相手を知って、好きになって、恋人同士ですと合意してからのベッドイン。あらら、相手は前戯もそこそこに入れてきちゃってアタシが気持ちよくなる前にゴールイン…そりゃないよ。でも、もうカレシだし、これで別れるってひどすぎ?

あるいは、自分の経験値が低いと、セックスってこんなものかしらと納得するでしょう。恋は盲目で、そんなセックスですら快楽になってしまうかも。本人が満足してればいいけど、この情報過多の世の中で、もっと気持ちいい世界があるかもという期待は捨てられないのではないかしらん。

そんな悲劇に陥らないように、お付き合いする前にセックスしておくことをオススメします。

事前にヤル派の友達が、セックスでの男の見極め方をひとつ教えてくれました。いわく、射精するときに「イク」って言うか「出る」っていうか。無言の人もいるけど、「出る」とか「出す」なんて言うような男とはつきあわないわ。そういうことって、セックスしてみないとわからないもの。ごもっともだと思いませんか。

そういうわけで、私としても、ヤラずにじらす作戦はほどほどにしようかな。

と、考えているのが楽しかったり。はっ!ふと気づくと、彼からの連絡がないわ。ヤル以前にフラれてるじゃないか!?

 

著者:山口みずか
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996 AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」に  パネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」(イースト・プレス)、「てぃんくる系必勝講座」(太田出版)、「Hの革命」(共著・太田出版)など。

女性におすすめのショップ

ミライカラーズは SVAKOM サティスファイヤー など、おしゃれで高品質なラブグッズの輸入総代理店です🌈 2007年創業。洗練された意匠を纏う高品質な製品だけをお届けいたします。
不透明な紺色のギフトバッグ入りで届くので、実家暮らしでも安心して注文できます。