LESSON ~vol.16 いつまでも女でいたいなら

性欲の感じ方って、男性と女性ではかなり違うものだよね。

比較的男性のほうが、とにかく誰でもいいからヤリたい!っていう思いが強い。性風俗業が流行るのも、女という記号だけで欲情できる男性の特性ゆえじゃない?まあ、この娘と決めたら一途に通うタイプも少なからず存在するけれど、とりあえず、セックス目的であることは間違いないわけで。男性の望みは、恋愛というコミュニケーションを育むよりは、まずはセックスありき、なんだよね。一方で女性用風俗が、直接的なセックスを売るよりも出張ホストというかたちでお目当ての彼との逢瀬を楽しむ形態で落ち着いているのも、男女の欲望の差のせいなのかも。

女性は、自発的な欲望ではなく、男性からのアプローチを得てから選択するのが一般的に女らしいと言われる。ムラムラしたからとりあえずやらせろっなんてのは、女の側からは難しいですよね。無理矢理やろうとしたところで、チン子勃たなきゃハメられないし、「お前じゃ起たない」って言われたら相当傷つくし。自分が欲望される対象になって初めてセックスも成り立つ。それで、彼女自身の性欲は?となると、男ほどに自覚されてナイのが実情ではないでしょうか。

それでも、セックスしたいのはなぜかというと、肉の叫びではなく、他者からの承認を得るためなのでは?だからオナニーみたいにひとりで耽るんじゃダメで、相手に依存しちゃうわけさ。ギブミーエクスタシーってね。

まあね、単純にイキたければオナニーすればいいじゃん、ってのは男性も同じで、男も相手を求める(しかも複数にモテたがる)のは自己確認欲求でしょう。人間のセックスって、社会的な規範に思いのほか左右されている。だから、ケモノみたいに本能で行動してるわけじゃなく、しかも男性の場合、無事に性交を果たせるかは自らの勃起にかかっているのでプレッシャー大。常に同じ手順のマンネリエッチをする男が多いのも、このパターンなら失敗しないっていう学習の賜物なのね。

岸田秀氏によると、人間は本能が壊れているので、生殖行為も本能ではなく、基本的にインポであると。それじゃ繁栄できないので、様々な幻想を用いてセックスを成り立たせてるんだって。女は濡れなくてもとりあえず挿入可なんだもん。そもそも男女平等なんかじゃなかったのね。

いつまでも「女」でいるためには、男を欲情させる装置であり続けなきゃならない。セックスレスで男を責めるのは簡単だけど、責められたらますます萎えちゃう男の子は弱いから、セックスしたい自分を自覚して、ヤリたいと思われるような女になるべし。

 

著者:山口みずか
現役高級ソープ嬢、ライター、作家。
「1996 AIDS文化フォーラムin横浜」の講演会「性風俗とHIV/AIDS」に  パネリストとして出席、現役の性風俗嬢が公に発言した講演会ということで話題を呼んだ。著書に「性器末コレクション 」(イースト・プレス)、「てぃんくる系必勝講座」(太田出版)、「Hの革命」(共著・太田出版)など。

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