〜セクシーで豊かな女になる経済講座〜
女性のためのマクロな視点から伝えるミクロ経済
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みなさま、こんにちは。
セクシーで豊かな女になる経済講座【インテグラル】のレイラです。
いつが真夏のピークだったのかよく判らないような微妙な天候続きですが、
ちょっぴり露出の高い服を着て、自分のセクシャリティを楽しむのも
この時期ならでは。みなさま楽しんでいらっしゃいますか?
さて、今回は『時間と豊かさの関係』というテーマです。
新幹線で移動中にうんうん唸りながらコラムを執筆、というある意味
セクシー(?)で豊かな時間を過ごしています♪
◆「お時間持ち」ってどんな人?
さて、コラムを書き始めるにあたり、豊かな時間を持っている人って
どんな人のことだろう? と考えてみました。
たとえば、「お金持ち」なら、お金を多く持っている人のことですね。
借金を沢山持っている人ではなくて、資産を多く持っている人ですね。
それでは、豊かな時間に恵まれている「お時間持ち」って
どんな人のことでしょうか。
・働かなくて済む人のこと?
・自由な時間がいっぱいある人のこと?
・スケジュールがびっしり詰まっている人のこと?
皆さんのイメージでは、どんな人が豊かな時間に恵まれている人ですか?
◆ワーク・ライフ・バランスの時代
さて、数年前から「ワーク・ライフ・バランス」の重要性が説かれるように
なってきました。
「仕事と生活の調和」と訳され、内閣府にも「仕事と生活の調和推進室」
という部署が設置され、『カエル! ジャパン』といったキャンペーンも
企画推進されています。
○内閣府 仕事と生活の調和推進室 http://www8.cao.go.jp/wlb/index.html
ワーク・ライフ・バランスとは、
「一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を
果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期と
いった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを
指している言葉であると定義されています。
このワーク・ライフ・バランスが言われるようになった背景のひとつに、
時代の変化が挙げられます。
日本の高度経済成長時代には、欧米諸国に追いつき追い越せムードの中、
「24時間たたかえますか?」とテレビコマーシャルは叫び、
終身雇用が当然である会社で、世の男性たちは家族を支え、良い家をもち、
良い車をもとうと懸命に働き、それが日本の成長につながっていきました。
戦後の物質が不足していたところからの急速な発展でしたから、「モノ」を
所有することが豊かさだったのですね。
しかし、バブル崩壊を迎え、たとえ大企業であっても終身雇用は約束されず、
一般的な家庭にはテレビも冷蔵庫も車もエアコンも普通にある時代となりました
。
会社のために身を粉にして働き、モノを所有することが安全で幸せで豊か、
という時代は終わりを告げたのです。
会社のために働いていれば十分幸せ、という時代から、個々人が、
自分にとって幸せな時間の使い方とはどういうものか?
ということを考えて自分でデザインしていく時代に変革した、
ともいえるでしょう。
この意味では、「こういう人がお時間もち」と定義づけられる時代も終わり、
個々人の生き方の価値観に沿って、それぞれの方が自分にとって幸せな
人生時間の在り方を表現している、そんな多様性が今の豊かさなのかも
しれませんね。
でも、自分にとって幸せで豊かな時間設計といわれても、
まだピンとこない、という方もいらっしゃるでしょう。
◆豊かな時間とは?
それでは、どんな時間の使い方が「豊か」だと感じられそうか、
いろいろと探索してみましょう。
たとえば、友人と話していて面白かったのは、父と母で時間の感覚が異なる、
ということでした。
どこかに外出しよう、というとき、出発する時間を決めて、逆算していつまでに
何を準備しなければ、と時間管理を行い進めるのが父。
これをやって、それからあれをやって、と時間を積み重ねていき、結果的に
予定した時間をオーバーしてしまい、家族みんなを待たせている母。
実は私の実家でも全く同じ光景が毎回繰り返されていました(笑)
時間管理をしっかり行うほうが効率的ではありますが、ひとつひとつの
途中経過をじっくり楽しんでいる、という意味では、自由に時間を積み重ねて
いくスタイルもなかなか良いものかもしれませんね。
勤勉な日本人が効率的に働き生活しているのと比べると、南国や
ラテンの国ではもっと緩やかな時間感覚があるようです。
暑すぎて日中あまり働けない、という気候の影響はもちろんありますが、
シェスタと称して、仕事中にもお昼寝時間があるお国柄を聞くと、思わず
その優雅なゆとり感に憧れてしまいます。
時間に追われていない生活というのは、豊かなかんじがしますね。
一方で、時間があるからと、終日なんとなくテレビを観て過ごすのは、
豊かな時間でしょうか?
もちろん、観るテレビ番組の内容や、観る目的によっても変わると思いますが、
個人的にはテレビ番組をただ受動的に目にしているだけだとしたら、
もったいない時間のように感じます。
さらに、たとえ2時間、3時間だったとしても、好きなことに没頭して
夢中で過ごして、あっという間に過ぎ去ってしまった時間、というのは
とても幸せで豊かな時間、と言えそうですね。
毎日、夢中にワクワクして楽しく過ごす時間の割合が生活の中で多ければ
多いほど、幸せで豊かで充実している、と感じられる方が多いかもしれません。
皆さんが、ワクワクして夢中になって過ごす時間、というものには、
どのようなことをしているときがあるでしょうか?
このように考えてみると、
☆受動的に、あれがある・これがあるとただ外的な要因に追われて時間を
埋めるのではなく、個人が主体的に時間を所有して、自分でデザインした
時間を楽しんでいること
☆自分がどのようなことをしているとき、ワクワクして夢中に楽しみ
幸せに充実しているのかを理解し、その時間を上手に生活に組み込んでいるこ
と
こんなあり方が、本当に豊かなお時間もち、なのかもしれません。
◆「時間を買う」サービス
「モノ」を所有することが豊かさである時代から、「時間の過ごし方・使い方」
の中に豊かさが内包される時代にシフトする中、「時間を買う」サービスも
各種登場しています。
たとえば、家事代行サービスなどもそうですね。
少子高齢化や女性の社会進出などを背景に、家事代行やハウスクリーングなど
家事支援サービス市場が成長しているそうです。
旅行にいくにしても、パッケージツアーを利用する方もいれば、
自分自身で調べてコーディネートするところから旅が始まるからと、
ご自分でプランニングすることを楽しむ方もいらっしゃるでしょう。
自分にとってプロセスを楽しむ豊かな時間となる分野と、
人に任せて効率的に時間を節約する分野を理解して、
意識的に外部サービスを利用するのも、豊かなお時間もちになる、
賢い方法のひとつといえるかもしれません。
◆豊かな時間を所有する生き方
それでは最後に、どのようにすれば豊かでセクシーな女性として、
豊かなお時間もちとなれるのか、まとめてみましょう。
・現状理解
⇒いま、どんな時間で自分の生活を満たしているのか、
一度棚卸ししてみると、意外な発見があるかもしれません。
受動的に組み込まれた内容ではなく、みなさんが主体的に
デザインした時間は、どれくらい含まれていますか?
・自分をセクシーに幸せに豊かにする時間の理解
⇒自分が何をしているときに、夢中になりワクワクして充実感に
溢れて過ごすのかを理解する。
・主体的に自分の時間をデザインする
⇒棚卸をした現状の時間の使い方の中で、効率化や外部委託など
を行っても構わない時間を見出し、節約する時間をつくる。
その代わりに自分をセクシーに幸せに豊かにする時間をより多く
組み込んでいくデザインに変化させていく。
このように、賢く自分の時間をデザインし、日々の生活を送っていく
ことで、あなたはより輝きを増し、ますますセクシーで豊かな女性と
なっていくでしょう。
これからも、一層輝ける皆さまを応援してまいります。
是非、一瞬が永遠になるような幸せで豊かな時間を生活に招き入れて
くださいね。
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プロフィール |
レイラ
外資IT系の一部上場企業で戦略企画を担当する。
仕事柄海外出張も多く、
グローバルな視点で社会を見るようになる。
ホリディを使って東南アジアのボランティア活動にも
参加。公私ともに社会貢献にたずさわっている。
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