KAORU sta ~ vol.17 嫉妬しつづけたいワケ

 

「かおるさん、男を信じる?」

付き合っている男が自分と一緒にいないとき、他の女と一緒にいるんじゃないか?と不安になると彼女はいう。あたしの女友達数人も同じことで不安になることが多い。あたしは彼女のメールにこんな返事をしてみた。

“よくわかるわ、あたしは男を信じない。信じるのは自分の気持ちだけ。あたしと一緒にいない時に彼が、他の女と会っているかもしれないし、確認するとしたら、あたし一緒にいない彼に探偵をつけるしかないんだもん。彼があたしと一緒にいない時間に誰かの彼になっていたとしても、あたしは彼が好きなのか?そして許せるのか?それしか信じないわ。だからあたしも今は待ちながら、自分の気持ちを見つめている。寂しいときは他の男でもいいや~って思いそうになるんだけど、あたし、やっぱり彼が好きなのよね”

だって誰かの気持ちを縛るには監禁して誰にも逢わせないようにするしかないじゃない。法律などで肉体は拘束できたとしても、心は自由だもの。好きな男があたしと一緒にいながら他の女のことを想うこともありえるしね。切ないけど人の気持ちは縛れないよ。

それでもあたしは嫉妬することって凄く大切なような気がしている。嫉妬は情熱と表裏一体だし、嫉妬を抑えると情熱も失うような気がしてならないから。この年になり、色々経験したからかしら?情熱がわかない恋なら、やめた方がいいような気さえしている。誰かの彼でいる彼を許すことと、あたしが嫉妬をしないこととは意味が違うもの。あたしの周りにいる、30すぎた女性達が、恋愛を「面倒くさい行為」だと思っているのは、嫉妬のコントロールが上手くできないからだと思う。嫉妬を抑えすぎて無いものとしているか、自分の嫉妬という感情に振り回されているかのどちらかだ。バランスよく嫉妬できる人に会ったことがない。

あたしだって、20代のときは自分の中の「嫉妬」という感情から逃げてばっかりいたから、凄く良くわかる。だって相手の嫉妬より自分の嫉妬と向き合う方が恐ろしい。

どんなに大人になっていても「嫉妬」からは逃げられないような気がしている。嫉妬なんかしない素敵な女性でも心の底のソコで「嫉妬」を凍らせているだけじゃないかしら?嫉妬もしない、モノわかりのイイ女になるくらいなら、30すぎても、一途で馬鹿で嫉妬まるだしなア・ツ・イ女でいたいと心から思う。

 

ちつ☆トレ 荻原かおる(著)

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