WWS ~vol.15 働きすぎの日本人

ラッシュの電車に乗っていると、
レディファーストのレの字もない男性にがっかりする。

女性を押しのけて、空いた席めがけてダッシュする。
吊り革を3本独占され、「つかまるところ、ないんですけど」
という目で訴えても知らんぷり。
夜6時ごろの電車でも、若者からおじさんまで、なんだかぐったりしている。
定時に帰ってるくせに!

日本人にはレディファーストの概念ってないのかな。
そんなことを思いながら、ゴールデンウィーク中にまた電車に乗った。
家族連れの男性が、大声を張り上げて別の男性を追いかけていた。
奥さんの静止を振り払って、男性は頭から湯気を出しながら
「待てこのやろー!」叫んでいる。
見回すと、楽しそうなのは女性と子どもばかりで、
男性は相変わらずぐったりしている。
休みの日も楽しめないほど、日本の男は疲れているのだ。

ヨーロッパ人の長期休暇は、1ヶ月単位。
イギリス人に仕事が忙しくて休めないと嘆いたら、
「引き継ぎがうまくいってないんじゃない?よっぽど人が足りないのか、
よっぽど仕事できないの?」と言われてしまった。
休暇も取れないやつは、仕事ができないやつというわけ。

イタリア人は、「休暇は思いっきり焼く。肌が黒いのは、
お金と休みがあって、バケーションに行って来たんだぞというアピールになる」
と話していた。イタリアの新聞か何かに載っていたコラムには、
「年末の遊び過ぎ、食べ過ぎが原因で体を壊し、
年明けに出社できない人が増えている」と書かれていた。
なんだかもう、仕事以上に全力投球だ。

ヨーロッパ人ほど休めないアメリカ人でも、
日本人の働きぶりには愕然とすると言っていた。
 外資系金融で働く20代のアメリカ人男性は、
「何もなくても残業しなくちゃいけない。
何もないのに、ボスがいるから帰れない。
日本人がいない部署は、仕事が終わればすぐ帰るよ。
でも今のボスは日本人だからね。理解できないけど、仕方ない。
土日は意地でも休むよ。そうじゃなきゃやってけない」と頭を抱えていた。

6時までに仕事を終わらせて帰る男よりも、
11時まで残るほうが「根性がある」とほめられる。
日本のような根性一番、完璧主義のストレス社会では、
オンとオフの切り替えがすごく難しい。
 「この仕事を終わらせれば1ヶ月休みだ!」なんてご褒美もない。
レディファーストうんぬん以前の問題で、
疲れすぎて目の前の空いた席に座ることで頭がいっぱいなのだ。

そりゃセックスする気力もなくなる。 気力があっても勃たなくなる。
ゴールデンウィークでやっと休めると思ったのに、
「あなた、どこか連れてってよ」なんて言われちゃ、
電車でむかついたやつを追いかけたくもなる。
追い打ちをかけるように、「最近してないね」なんて言われたら、
セックスレスは進行するばかりだ。

そういえば、1人でカリブ海を旅行して羽を伸ばしていたドイツ人がいた。
家族がうっとうしいわけではなく、ただリラックスしたいだけ。
イライラされるより、1人でどこかへ行ってくれたほうがずっといい。
セックスレス解消のためにも、なんとかしてストレスを発散してほしい。

とはいえ、遊び下手の日本人。
広い海を前に、iphone片手に結局仕事しちゃったりして・・。

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