「ブラジル人はお尻が大きいから、何をはいてもTバックになっちゃうんだよ」
と、ブラジル人の友だちが言う。「ブラジルってTバック文化なんでしょ？」
と日本人に聞かれて、笑いながら答えていた。
お尻に食い込みそうなデニムのホットパンツで
「このケツを見よ！」と言わんばかりのラテン女たち。
はちきれそうなお尻は「武器」になるそうで、
それを後ろから「う～ん、どれどれ」と舐めるように眺めるのが
男としての礼儀らしい。

グラビアも、お尻を突き出して振り返るポーズが定番。
さすが地球の裏側、おっぱい祭りの日本とは逆を行く。
「どうして日本はダメなんだろうね、お尻」と聞くと、
「日本人はお尻が小さいからね」と友だち。
「肩幅も狭いし、ボリュームがなくて・・」と何やら不満そうだ。

日本では、グラビアでは巨乳が人気でも、現実世界では華奢な子がモテる。
背が低くて小柄な女の子の頭をなでる男の幸せそうな顔ったら。
彼氏でもないのに、「よしよし」とか言っちゃってる。
その子が本当は心の中で「触んじゃねーよ」ってつぶやいているとも知らずに。
ラブリーポップのスタッフも、「結局、男は細～い女が好きなんです！」
と息巻いていた。自分たちが弱いから、さらに弱い子を選ぶのだと。
そういえば、「おっぱいおっぱい」とうるさいスケベな友人も、
「巨乳好きだけど、目の前で見たら何もできないだろうなー」としょぼくれていた。
ガリガリがいい、でもおっぱいも好き、いやでも巨乳とエッチするのは怖いです、
なんて、ロリコンとマザコンのいいとこ取りみたいだ。

それに、日本女性に「出てる部分を強調する」という感覚はないように思う。
ブラにパッドを入れることはあっても、ほどほどの大きさにするだけ。
谷間は隠すし、お尻をでっかく見せたいとか腰を強調したい、なんて
あまり聞かない。細くてきれいな人はたくさんいるけど、
むっちりエロいねえちゃんにはなかなか会えない。
沢尻エリカだって、エステのCMよりも半ケツ出し
て踊る映像のほうがずっとエロかった。
なのに、リバウンドしたと騒がれ、「むちむち」だの「パツパツ」だの言われる始末。
挑戦的な体は、なかなか受け入れられないようだ。

守ってあげたくなる子が好き、なんて言ってないで、
「そのデカいケツを俺に突き出してくれよ！」ぐらいの男性はいないかしら。
「なでなで、よしよし」よりも、Lサイズなケツをむんぎゅっと掴んで
「オーイエス」って言えちゃう人（って、これじゃアメリカのAVだ）。
ラテン女がエロいのは、大きな部分を強調し、
さらに通りすがりの男性が「オーイエー」と声をかけてくれるから。
「ウエストは細くておっぱいは大きいのがエロい」とか
「背が低くて華奢な子がいい」なんてみんなが決めた基準じゃなくて、
自分が好きな部分を強調して色気を出す。
さらに男性も、その女性にしかないエロを見いだしてくれたらいいのにな。

とりあえず明日からできること。
前述のブラジル人いわく、「階段を上がるとき、お尻を手で隠さないで！」。

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