WWS ~vol.13 外国人は合コン好き?
カナダ、イギリス、韓国、日本・・と多国籍なメンバーでご飯を食べていたら、
カナダ人男性が「今度、合コンを仕切るんだ」と言い出した。
「男と女3人ずつだよ」とか、「うまくいくかな」とか楽しそうに喋ってる 。
ところが、「まぁ、僕は紹介したらすぐ帰るけどね」というから、
日本人から大ブーイングが起こった。
開始5分で幹事が帰る合コンなんて聞いたことがない。
「残された人たちはどうするの」
「友だちになってもらえば、僕はもう必要ないでしょ」
「いやいや!友だちになれなかったらどうするの?気まずい雰囲気になったら?」
「うーん」
「日本流でいくなら、幹事は残るべきでは?
普通の飲み会でも、幹事は最後までいるでしょう」
「そうかなあ。そうだねえ」
なんとか説得できそうだ、と誰もが思った瞬間、
議論好きのイギリス人男性が口を挟んだ。
「日本っぽいことをするからって、全てを日本流にする必要があるの?
ガイジンなんだから、好きなようにやらせてよ」
そりゃそうですけど。
好きにやればいいですけど。
「せっかく日本にいるんだから、同じようにやってみるのも楽しいよ」
と言ってみたものの、
「イギリスでは多文化が尊重し合っている」って反論された。
この人と会うと、必ず言われる台詞。
だったらさ、日本酒が何十種類もあるお店に来ておいて
「味の違いなんてわからないし、面倒だから安いボトルを頼んで分ければいい」
なんて言わないでくれ。
日本人チームは飲み比べを楽しみにしてたのに、
彼のゴリ押しで安い酒飲んで終わってしまった。
違う、合コンの話だった。イギリス人の悪口を言いたいんじゃない。
外国人が不思議に思う日本文化に、よく合コンが挙がる 。
出会いといえば、ナンパか友だちの紹介。人数を合わせ、
知らない人と待ち合わせして飲みに行くなんて、彼らにとってはミステリー。
そこが好奇心をくすぐるらしく、「やってみたい」という人も多い。
私もフランス人との合コンに呼ばれたことがある。
日本人の友だちに
「体験授業みたいなもんだから、色々教えてあげて」
と言われ、飲み会の極意を仕込んであげた。
と言っても、男性が取り分けてあげると女性が喜ぶとか、
食べたい物を聞いてあげましょうとか、
自分たちに都合のいいことしか教えてない。
彼らが「オ~、女性に料理を取り分けさせるなんて、とんでもない」
なんてフランス訛りの英語で言うから、
それだけで女性陣は沸いていた。
今の言葉、全国の日本男児に言ってやってくれませんか?
仲良くなりたい外国人がいたら、
「一緒に日本の文化を学びましょう」という建前で
合コンを開いてみたらいいかも。
今のところ、「そんな軽率なこと、したくない」という人には
会ったことがない(ってか、女の子と遊べるなら何でもいいんだよね)。
外国人ばかり集まるバーは、アウェーな空気で
つい向こうのペースに乗せられてしまうけど、
居酒屋ならこっちが主導権を握れる。
日本文化に理解があるかどうかもわかる。
せっかく付き合っても、日本酒も焼酎も飲めない、枝豆や刺身は大嫌い、
なんて人だったら、デートも楽しくないからね。
外国人にナンパされたら、ぜひ合コンを提案してみて!