TABOO ~文化的タブー・近親婚

男色についてまだまだ語りたい気持ちもありますが…第二回目はこのテーマ、ずばり近親婚!
皆さん有名なギリシャ神話をご存じですよね。神々の王ゼウスとその妻である女神ヘラは、姉弟同士でした。
世界各国の神話の天地創造では、神々や創造直後の人間が近親婚を行い、子孫を増やす描写が多く見られますよね。

神話の中では近親間の結婚や子作りはなんの問題にもなっていません。しかし現代においては、近親婚は多くの国や地域で禁止されています。
近親婚の延長上には近親姦がありますよね。(混同しがちですが、婚姻が伴うのが近親婚です)
現代社会では成人間の近親姦の関係は産業世界の大部分において文化的タブーであり、法で禁止されている国もあります。もっとも、その血縁範囲、何をもって性的行為とみなすかに関しては、文化的差異が大きいのですが。

日本でも近親姦は文化的タブーとされていますが、今って近親姦そのものを取り締まる法律は実は制定されていないんです。1873年には親族間のセックスについて規定があったんですけど、1881年に廃止されたという背景があります。ちょっと意外ですよね。
また、事実婚ならば近親者間でも法的に認定を阻害されません。といっても、日本の憲法によって制定されている法令では、近親者間の婚姻届は拒否されちゃうんですけどね。

これが現代の日本の規定です。タブーではあるけれど、そこまで厳密には禁止されていない。犯罪として厳しく処罰される社会だってあるわけですからね。

とは言っても、今の私たちの感覚で言ったら、やはり親子間や兄弟間での結婚やセックスは考えられないですよね。わたしも自分の兄弟と結婚したりセックスしたりするなんて想像できません。
でもこれもやっぱり文化の問題。私たちがそうした基準で考えていても、他の社会においては全く異なる決まりや風習があるのです。

歴史的にヨーロッパの多くの国では、王族の結婚による領地拡大政策を行った結果として近親婚が増え、遺伝性の病気が王族の一部に見られることもありました。古くさかのぼって古代の社会でも近親婚または近親姦が慣習として行われているところもあります。

たとえば古代エジプト。あの有名なクレオパトラの夫は彼女の弟でした。古代エジプトではこのように近親婚が容認されたり、むしろ奨励されたりしていたケースもあるんです。

日本においても、奈良時代以前、王族・皇族において母親違いの兄弟姉妹間の結婚が数多く記載されています。権力者が長い世代にわたって同族による権力を維持すると、血統の純潔性を保とうとする意味から近親婚が多くなるんですね。

古代の大王家と、有名な蘇我氏、平安時代以降に続けられた皇室と藤原氏との婚姻も近親婚ばかりです。
歴史が変われば、宗教が変われば、こんなに重大なこともどんどん変化していってしまう。本当に絶対というものは文化の中にはないんだなあと思い知らされます。

小説や漫画でも禁断の愛として兄弟姉妹間や親子同士のセックスがテーマのものが沢山ありますが、違う国だったり違う時代だったら、禁断の愛ではなかったかも。
真剣にちかしい人を愛してしまって深く悩んでいる人がいても、違う社会に生まれていたら、その想いは叶えられていたかもしれない。

性で悩んだ時にはいつでも、絶対的な枠組みはないんだとそう思ってみてください。セックスの問題ってすごくデリケートな面を持っていたりするけど、だからこそ柔軟に考えて、自分自身を大事にしていかなきゃと思うんです。
皆さんも自分のオリジナルの性を大事にしてください。

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