Midnight Talk ~vol.06 セックス、SM、そして関係性

 

目隠しをして軽く手を縛ってみると、もう何時間もプレイをしてきたのに、すぐにまた、その女の中から液体があふれ出してくるのを感じる。
— 多くの女性は、自由を拘束されると性感が過敏になる —
「これは何かな?」と言って、その鈍い音のする器具を耳元に近づけると、その女は「口かせ」から言葉にならない声を漏らし、身体をくねらせようとするが、拘束されているので自由が利かない、、。それがまた、相乗効果のごとく身体に反応を促し、今や、あふれ出た液体は、女の太股を伝い、シーツを濡らしている、、。
・・・これは、あくまでも「ソフトSM」でセックスの延長です。

「SM」と言う言葉を耳にしたとき、鞭、蝋燭、縄、手錠や拘束帯、革のコスチュームなどが脳裏に浮かび、「アブノーマル」と言う括りに入れて、自分には無縁のように感じる女性が多いだろう。
しかしながら近年「プチ変態」「フェチ:Fetishism」のカジュアル化に伴って、「SM」そのものも特別に変態の代表のようには思われなくなってきた。実際、私のところを訪ねてくる女性の相当数から「ソフトSMに興味があって、、」と言う声を聞いている。また、年齢の若い女性の方が、「SM」に対する抵抗感がなくなってきているようでよくよく話しを聞くと、かなり経験を積んでいる女性もいるが、その多くは「ソフトSM」と言われるものの範囲だ。
つまり、セックスを前提としたプレイの一環に他ならない。

「 狭義のSM」は、その人の育ち・社会的地位・帰属社会階層・宗教・教育の影響を強く受け、それ以前にDNAレベルでの影響も視野に入れて考察すべきもので、他の変態と言われる行為、、例えば、Fetishismなどと違って「個人的な趣向」と言う括りでは収まりきらない部分が認められる。つまり「SM」の社会性だ。

かつてゲイの方々は、「何らの原因によって正常から逸脱した嗜好」と間違った判断をされていたが、「SM」の場合も「普遍性をもった存在」として認められるのだと思う。つまり、もともと存在が約束されていたのではないか、と言うことだ。

「SM」を嗜好する人々との対話の中で解ったことは、最近まで、私は「SM」のことを、「サービスのS。満足(我が儘)のM」であり、飽くまでも「SはMがいて初めて存在が許されるもの」とし、セックスにおけるバリエーション、またはSexualityの一つの形態だと理解していた、、つまり、(セックスの一形態である)ソフトSMを「SM」だと思っていたが、どうやら全然違うものだということだ。
セックスと「SM」は、厳密には関係がない、と言えそうだ。

「SM」も、その中で嗜好性がさらに分かれているので一般化は難しいが、「苦痛が精神を解放する」と言うことは合意できそうだ。
しばしばM女性が、恋人の他に「ご主人様」と言われるS男性と「関係」— 必ずしもセックスを伴わない — を持つことがあるが、それは、恋人を裏切ってのことではなく、あくまでも、それぞれ求めているモノが全く違うので、使い分けているに他ならない。ご主人様とのセックスを伴う場合もあるが、そこでのセックスと恋人とのそれとは、M女性にとって、意味が全く違ったものであることは言うまでもない。と同時に、恋人との信頼関係と、ご主人様との信頼関係もまた違って理解されている。

「SM」については、具体的な検証も含め別の機会に考察を深めていきたいが、ここで言いたいことは「関係の数だけ感情がある」と言うことで、必ずしもそこに感情の順番や序列があるわけではない、と言うことだ。
「SM」が正常か変態かの問いも然り、与えられた価値観や常識で「アブノーマル」として判断したり、「どちらが大切なの?」と言う質問自体が意味のないことかもしれない。
(ちなみに私は、厳密なSMよりソフトSMが好きです)

 

 

 

 

 

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