ちょっぴりエキセントリックな精神科医が綴るセックスのこと、セックスに関係するお話し。
ある日、戦地カメラマンの元彼から久しぶりにメールが届いた。
戦場カメラマンと言えば渡部陽一さんがすっかり有名になっておられるが、
もちろんあの方ではな~く~て~(笑)。
MANTARA第7回に登場した元彼である。
既にお別れしている私たち。
何のことはない、宛先違いのメールだった。
重要な内容のようだったので、「宛先が違っています」とだけ返信した。
直後に彼から「ごめん、間違っていた。ありがとう。ところでどうしている?」
と返ってきた。
そのメールを受けて、あらためて「ああ、この恋は完了したのね」と、淡々と、そして心から実感した。
新しい誰かと出会ったり、なんとなくフィーリングやタイミングが合わなくなったり、
行き違ったり、疎遠になって冷めてしまったり・・・・・。
恋に落ちてあんなに好きだった人なのに、
さまざまな理由からお付き合いをやめることはよくある。
人はそれを「恋が終わる」と呼ぶ。
でも、恋が終わったとしても「恋が完了している」とは限らない。
たとえばこんな経験がないだろうか。
今彼がどことなく元彼に似ていたり、
俳優やタレントにふと元彼の面影を見たり、
ぜんぜん違うタイプと思って付き合ったのに元彼に似ているところが出てきたり、
ふとした拍子に元彼を思い出して涙ぐんだり、
嫉妬に駆られたり、昔の思い出にふけったり・・・。
そんな気持ちは、元彼との間の感情が終わっていないせいかもしれない。
その感情が終わったとき、この恋は完了したと言えるのかもしれない。
さて、元彼からのメールを受けて
「この恋は完了したのね」と気づいたのはこういうこと。
未練が残っていると、相手の動向が気になったり、
相手から少しでも良く思われたいもの。
たとえば「今どうしているのかしら?誰といるのかしら?」と
近況を尋ねたくなったり、気の利いたセリフの一言でも返して
「アイツはいい女だったな」と思わせたかったり、
「身体は大丈夫?元気にやっているの?」などと、
気遣う優しい女に見せたかったり。
ところが、そんな気持ちはぜ~んぜん、これっぽっちもわいて来なかった。
良く思われたい思惑がまったくない。
「宛先違いは正したし、用事は済んだわ。どこかでお幸せにお元気に!」
と淡々、晴れ晴れ。
思い出も何も、返信する言葉さえ、思い浮かばない。
終了~~~~っ。
「恋が完了するとクールなものよね~」。
そんな感慨にふけったある夜でした。
精神科医。エッセンスリーダー。 上智大学心理学科卒業後、精神科医師をめざす。
大学病院での研修・研究・臨床・学生指導、大手企業数社で、産業精神科医としてメンタル教育・診療、
地域での看護学校講師を経て、 現在は副院長として単科精神病院に勤務し、地域医療に貢献している。
代替医療としてヒーリング、エネルギーワーク、ヒプノセラピーなどを診療に取り入れつつ、
最近では知識と経験に基づく直感法を用いたエッセンスリーディングを行い、全人的な癒し、幸福に導くために貢献している。
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