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MANTARA

ちょっぴりエキセントリックな精神科医が綴るセックスのこと、セックスに関係するお話し。

アラフォーセックス事情?

2008年4月からTBSで「アラフォー」というドラマが放送されている。
主人公が女性精神科医とのことで、ドラマを見ない私も時々拝見しておりました。

まず気がついた初めの偶然(の一致)は、ソファの布地模様が、ウチと同じであったこと。
まあ、そんなこともあるでしょう。 第二の偶然(の一致)、恋人はカメラマン。それも戦地カメラマンの設定。絶句。
「も、も、もしかして私の生活、盗撮されている??」 「盗聴、盗聴」と騒ぐ精神病患者のように、疑ってしまいたくなる。
第三の偶然(の一致)。次に彼女が付き合うのは、エコモードの男性カウンセラー。 昨今、有機農業だとか自然食品レストランだとかに従事する、すなわちエコな男性たちをパートナーにしている女性精神科医が多い。 ドラマと、実際の女性精神科医との一致は、果たしてどこまで偶然なの?私たちの生活って、誰もが容易に想像できるほど、典型的なものなのかしら〜?

さて、精神科医はやりがいのある仕事である。
一方、心はくたびれやすくもある。 毎日人の悩みやグチを聞き相談内容は重い。昨今では、大声で怒鳴る、威嚇する、殴る、つばを吐く人もある。 よほど自己管理に気をつけ、自らをチア‐アップしないと、精神的にまいってしまう。
疲弊して、私の同僚の女性8〜9割は精神科勤務を辞めてしまった。 そんな状況の中、パートナーを求めるなら、グチを言うような男性は欲しくない。なぜなら自らが精神的に、ぼちぼちタフで、修羅場な状況を切り抜けてきたから。 と言って、資本主義競争原理で人を蹴落とすような野心的パートナーも性に合わない。

なぜなら、人々が幸せであってほしいという優しくやわらかな気持ちも持っているから。
となると、「命がけで夢を追い求め、正義感・使命感に燃えて、世界平和に貢献する、男性的な男(たとえば戦地カメラマンのような)」なら尊敬できる。 あるいは、「人々が平和に心穏やかに生きるのを望む、エコモードの女性的な男(たとえば男性カウンセラーのような)」に心魅かれたりもする。 ホントかウソか知らないが、こうやって分析すると、ドラマとの一致も、なるほどそうかもね〜などと思う。

けれどこれは何も私たちに限ったことではなく、現代社会の厳しい荒波を潜り抜けてきた全ての女性に当てはまるのではないかと思う。

上記の分析を読み直してほしい。アナタにもあてはまるところがあるはず。
彼女たちはタフでもあり(になったというべきか)、かつ繊細さも併せ持つ。その彼女たちが求めるのは、「タフな(になってしまった)私を包み込む情熱と正義感がある強い男、繊細な気持ちを思いやれる優しい男」である。

そんな彼女たちのセックス事情は複雑なのかもしれない。
「そんな彼女たち」・・・・・に含まれる女性精神科医のそっち生活はと言えば、ええと、ええと、内緒にしておこう。 それにしても天海祐希のキャラなのか、女性精神科医としてのキャラ設定なのか不明だが、とにかく全くセックスの匂いのしないドラマなんである。



Stanley

二階堂ターラ

精神科医。エッセンスリーダー。 上智大学心理学科卒業後、精神科医師をめざす。 大学病院での研修・研究・臨床・学生指導、大手企業数社で、産業精神科医としてメンタル教育・診療、 地域での看護学校講師を経て、 現在は副院長として単科精神病院に勤務し、地域医療に貢献している。 代替医療としてヒーリング、エネルギーワーク、ヒプノセラピーなどを診療に取り入れつつ、 最近では知識と経験に基づく直感法を用いたエッセンスリーディングを行い、全人的な癒し、幸福に導くために貢献している。


TAGS: 恋愛とセックス


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