ちょっぴりエキセントリックな精神科医が綴るセックスのこと、セックスに関係するお話し。
前回コラムで、自立のステージやら男子のツール化やら、
さらっと流してしまったけれど、 今回コラムでは、自立とはなにか?
道具化するとはどういうことか?などを補足説明し、
「男子を道具化(ツール化)する、女子の心理的ダイナミズム」について
論じたいと思う。(お、タヌキ歌と違って学術的な感じ笑)
それにはまず心理学の話から始めましょう。
大人になっていく発達段階で、子供は完全に周囲に依存する状態から始まる。
親が衣食住の世話をしなければ赤ちゃんは生きのびることもできない。
子供は生きのびるために、要求が満たされなかったり
悲しい思いをしたり心が傷ついたりしても、我慢して、
親のしつけを受け入れ、周囲に適応して行動する。
大人になり、たとえば学校を卒業し働くようになれば、
自分で生きる力を得て、自立する。
こうして見ると、自立のステージは一見良いようにも思える。
しかし、自分の力で幸せをゲットできる楽しいステージであると同時に、
依存していた時代に傷ついた心に、自分で気づかずに生きている
ステージでもある。 「あんな窮屈な思いはもうしない!
傷つけられるのはまっぴらごめん! 誰かにしてもらうんじゃなくて
自分で自分自身を幸せにするんだ!」という、
傷ついた子供のような心が、意識の下に秘かに隠れている。
そのため、自分や他人の感情に鈍感になっている。
この依存→自立のステージのパターンは、
大人になり自立した後も繰り返される。
たとえば会社に入社する。
新入社員は、始めは先輩に手取り足取り教えてもらい、
会社でのルールや生き方を学ぶ。依存のステージだ。
一人前に仕事ができるようになると、自立のステージになる。
現代では一人前もしくは一人前以上の女子が増え、
昔と比較して女子の多くがこの自立のステージにいる。
おそらく女子は男子以上に、この自立のステージが楽しい。
なぜなら、一般に女子は、家庭においても雇用状況においても
男女関係においても、かつて依存のステージにいることが多かったため、
快楽を享受できるこの自立のステージがよりいっそう楽しく感じるから。
そしてついには人(男子)を、道具化することさえ始まる。男女関係、
特にセックス面で、みずからの幸せをプロデュースしようというわけである。
「私のセックスライフにおいて、幸せ(イク)を満足させてくれる、
男子(道具)が欲しい。」
自立のステージでは、感情に鈍感になっていて
自分の傷ついた心に気づかない。
本当は道具じゃなくて、愛が欲しい。だけど愛が感じられない。
相手を道具化していることにも、
それが相手を傷つけていることにも気づかない。
「十分思いやっている、考えているつもり」という、
ちょっぴり寂しいステージなのだ。
「私はそんなじゃありません!」 こんな反論があることは十分承知している。
でも、自立のステージを進んで行って、初めて、自分
の感情をおろそかにしていたこと、相手を傷つけていたことを、
本当に感じ、気づく。感情を感じていたのではなく、
思考で考えていただけだったと。そして罪悪感にはまる。
罪悪感が癒されたとき初めて、
また新たな次の共同創造のステージの扉がひらく。
精神科医。エッセンスリーダー。 上智大学心理学科卒業後、精神科医師をめざす。
大学病院での研修・研究・臨床・学生指導、大手企業数社で、産業精神科医としてメンタル教育・診療、
地域での看護学校講師を経て、 現在は副院長として単科精神病院に勤務し、地域医療に貢献している。
代替医療としてヒーリング、エネルギーワーク、ヒプノセラピーなどを診療に取り入れつつ、
最近では知識と経験に基づく直感法を用いたエッセンスリーディングを行い、全人的な癒し、幸福に導くために貢献している。
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