ちょっぴりエキセントリックな精神科医が綴るセックスのこと、セックスに関係するお話し。
アメリカに20年遅れて日本にやってくる、が精神科業界の通説。
たとえば拒食症などなど。人々の心理構造は文化を背景にして推移する。
アメリカを見ていれば、ある程度ある側面で日本の今後が想像できる。
病気に限ったことではないようで、自己主張だとか自己責任だとか、
日本人の心理構造が様変わりしている推移を思いおこせば、
イメージがわくでしょう。
最近よくアメリカのテレビドラマを見ている。
内容をつきつめると、エゴイズムてんこもり。
それはそれで人間観察として面白い。
中で、少々異色なのは(と私が感じている)、
霊媒・スピリチュアル系のドラマ、2つ。
ひとつは、ゴーストとコミュニケーションできる女性の話。
もうひとつは、過去・未来や見えないものの情報をキャッチして
犯罪を解決する女性の話。
並みいるエゴイスティックドラマたちの中で、異彩を放つ点は、
心の成長を扱っていること。
なあんちゃって。正直言って、この理由は、
職業柄、いちおうは、らしいこと言っておこうかなってくらいのオマケで(笑)。
何より興味をひいたのは、両ドラマとも、
「夫君がとてつもなく素晴らしい」という、ただこの一点である。
夫君達はドラマの設定上なのか、完全に脇役に徹している。
ヒロインの主役性を際立たせるためにこそ、いるような役回り。
ここにアメリカ男女の精神的対等性を見た!と言ってしまおう。
ゴーストとコミュニケーションできる女性は、子供がいない若夫婦という設定。
夫は妻を恋愛時のように一人の女性として扱い、常にラブラブモード。
彼女の霊媒という素質を(不安定、直感的、目に見えない、人を忍耐強く支え成長に導く)、
「心から尊敬している」と言葉で語り、行動でもその尊敬を示す。
彼女に危険が及べば体を張って助ける。
食事も作ってくれる。
そのうえ超ハンサムでマッチョでセクシー。
女にとって、これ以上の理想があるだろうか。
とはいえ、あまりに理想的過ぎて、本当にドラマの世界(笑)。
少々現実味に欠ける。
もっと素晴らしいのは、ハンザム度も甘いムードも、ちょい落ちる、
もうひとつのドラマの夫君。
子供が3人いて、学校の送り迎え、腹が減った、兄弟げんかした、
子供がカンニングしたと勘違いされた等々、
とにかく日常感に満ち溢れている。
この夫君は、妻と怒って言い合いをしたり、スネて寝てしまったりする。
優しく甘い一辺倒でなく、感情満載で人間味があふれている。
妻も妻で、怒鳴ったり利己的な意見を言ったりもする。
アメリカ女子なもんで、日本女子的視点の私から見ると、
かなりの勢いで、自己主張が強引、感情は不安定で、
ご都合主義に見える。
そんな日常の夫婦や家族のすったもんだがありながら、
それでもなお、妻のありようを尊敬し、妻を愛し続け、
一方、子供の食事も作る、夫の姿。
手放しでブラボーである。
果たしてこの夫婦のやりとりに耐えられる日本男子がいるかと
疑問を持たずにいられない。
こんな男がアメリカにはいるの?
ドラマ内にいるのだから、少なくともアメリカでは想定内なんだろう。
日本に現れるのはいつのこと・・・?
ああ。早く来い来い、20年後。
精神科医。エッセンスリーダー。 上智大学心理学科卒業後、精神科医師をめざす。
大学病院での研修・研究・臨床・学生指導、大手企業数社で、産業精神科医としてメンタル教育・診療、
地域での看護学校講師を経て、 現在は副院長として単科精神病院に勤務し、地域医療に貢献している。
代替医療としてヒーリング、エネルギーワーク、ヒプノセラピーなどを診療に取り入れつつ、
最近では知識と経験に基づく直感法を用いたエッセンスリーディングを行い、全人的な癒し、幸福に導くために貢献している。
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