
ラブリーポップでも推奨しているセルフプレジャー。 今回はオナニーにまつわるタブーについてです。
性に対して開放的な風潮にある現代日本においても、 女性のオナニーはなかなかあけすけに語れないですよね。 わたしはオープンに話すのが好きなんですが、 それでも話せる友人は限られています。
でも、少し前までは男性・女性関係なく、 オナニーは厳しく禁止されていたんです。
キリスト教圏の社会では、 生殖を目的としないマスターベーションは、 背徳であると厳しく禁止されていました。 特に厳格なプロテスタントの国であるアメリカでは、 射精は「浪費」と呼ばれていたんです。 浪費ってすごいですよね(笑) キリスト教の教えでは、 性的な快楽を感じることは 神様を冒涜することであって、とにかく性的快楽は 宗教的に完全にタブーだったんですね。 辛い教えだわ…
1712年にロンドンで 作者不詳の『オナニア』という本が出版されました。 この本ではオナニーは、 単に宗教的に罪深い行為というだけでなく、 医学的に見て 人体に悪影響を及ぼすものとされています。 この本は爆発的にヒットし、 その後こうしたオナニーを批判する書物が 一気に増えました。 でも実はこの本は、著者が独占販売権を握る オナニー治療に効果的な 薬の購入を呼びかけていることから、 金儲けが目的だったと言われています。
そんな商業的な目的から、 かわいそうな少年たちは、自分の欲求を 晴らすことができず、してしまったら罪悪感に苛まれる羽目に… 。 オナニーは身体を消耗させ、 狂気や盲目を引き起こす 病気だと捉えられました。
また、本来保存されるべき精液を浪費すると、 勝手に精液が体外へと漏れだす 精液漏という病気が捏造され、 あまりオナニーにふけると この精液漏にかかると考えられていたのです。 こんな病気をでっちあげたのは医者たちでした。 科学や医療の知識が 人々の間に広まっていなかった時代ですから、 医者に言われたら信じてしまいますよね。
そうした人体への悪影響については、 今ではまったく医学的な根拠がないことがわかっています。 オナニーから遠ざけるために病気を作り上げて、 恐怖で人々の欲望を押さえつける… いや~~怖いですね。 わたしなんてこんな制限がある時代だったら 死んでしまう(笑) 性科学の分野が発展し、 そうした言説が迷信だとわかっている 現代においても、 いまだにオナニー罪悪感視は残っています。
オナニーは罪だと、 そうとらえる文化があることは確かです。 でもそれは絶対的なものではありません。 私たちを取り巻く社会は常に変化し、 性に対する迷信や思い込みは、 やっと少しずつなくなってきているんです。 せっかくそうした風潮の中にあるのですから、 私たちは自分の中の欲求を素直に認めてあげて、 楽しんだ方が、 断然おトクなんじゃないかな、と。
自分の性や自分の身体は、自分だけのもの。 世間の目や社会のあれこれに縛られずに、 自分のことを大事にしてあげたいですよね。
エロティシズム研究家。 趣味と実益を兼ねて学生時代から様々な性文化の文献を読む。性欲も旺盛で実生活では得た知識を実践、検証。軽い下ネタから深い学術的な話まで、 エロスに関することなら何でも大好物。
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