ラブリーポップ公式マガジン

Renai Coach

恋とセックスに悩んだら、経験豊富な達人に聞いてみよう! 連載期間:2006年〜2007年

傷つけたくないからとか言われセックスレス

相談者: cmiさん

初めての人といくつか経験があった後、 彼のような親友同士の感じでかれこれ4年 過ごしてきました。 彼は2年前に「傷つけたくないから」とか言われ、 それ以来、セックスの話には触れずに、 セックスレスでただ毎日を楽しく過ごしてきました。

状況が代わり、 結婚の話が出たとたん、彼に 「すごく好きだけど、家族のような存在で、女として見れない」 と言われました。これはセックスが原因なのでしょうか? 私はかなりセックスには無知で、ノウハウを知りません。 彼をそそることを、今までするべきだったのでしょうか? 失敗を繰り返さないように色んなテクニックを、勉強すべきでしょうか?

工藤忍のお答え

「傷つけたくないから」と言う言葉には、 何かバックストーリーがありそうです。 彼がこのセリフを言うためには、いろんな理由が考えられますが、 ここには触れられてません。「女として見れてない」と言う言葉に 繋がることであれば、cmiさんがどうであるかどうか以前に、 彼自身の問題で完結することかも知れません。 代表的な例としては、彼が「隠れゲイ」だったらと考えると辻褄が合うと思います。

以上のような個別的なケースも考えられますが、 ここは一般的なケースとして回答してみましょう。

まず、最初に述べておかなくてはならないのは、 「結婚において、セックスの相性は重要な決定要因ではあるが、 絶対条件ではない」と言うことです。セックスの相性が悪くても、 好きで好きで仕方がない場合やその他の理由で 結婚するケースは少なくありません。

もちろん、セックスの相性がいいことに越したことはありません。 ですが、現実の結婚の条件は、 セックスの相性より 他の相性-経済力や健康状態、社会的地位、性格の相性、 知的相性、家柄など-を念頭にする場合が多いです。

つまり、結婚の話しになって、なんとなく彼が逃げたのは、 必ずしもセックスが理由ではないと言うことです。 むしろ、その可能性は少ないです。セックスが理由に違いない、 と考える方が問題を絞り込むことができて、 その方がcmiさんにとって「わかりやすい問題」であるので、そう考えがちになりますが、、、。

 「傷つけたくないから」の理由が書かれていないことなどを考えると、 彼は、そしてcmiさんも、互いに傷つけたくない一心で、 ホンネをぶつけることを避けてきたのではないでしょうか。 好きな人や大事な人であるからこそホンネが言えない、 と言うのは理解できますが、 どこかで「ホンネも言い合えるんだ」と言うバックボーンを持っていないと 関係は希薄なままで、結婚しても互いを見失ってしまう可能性が高いです。

さて、仮に全ては相談に書かれている通りで、 セックスが原因だったとしましょう。

 親しい相手には発情しない傾向があります。 近親相姦を避けるプログラムが人にはインプットされてからです。 (中にはそれに抵抗する人もいますが、その問題は別の機会に)  それは、交配によって種の改良を試みるためです。 人の発情の仕組みはとても複雑です。フェロモンに支配されてるなら 簡単なのですが、人はフェロモンによる発情を捨てる選択をし 進化してきました。情報による発情を選択したのです。

 「親しくなって、意識するようになって、恋が芽生える」と言う 公式も成立しますが、実際には、親しくなっていろいろ知って 好きになるのではなく、意識するようになって、 知らないことが多くなって関心が強烈に引かれ、恋に落ちる、 と言った方が正しいです。 つまり「知らない人と恋に落ちる」わけです。 (だから、旅先の恋は激しいわけですね)

相手の発情を維持することは至難の業で、どれが正解かはありませんが、 セックスのテクニックが筆頭ではないと思います。 相手の知らない自分を育てていくことが効果が高いと思います。 そういう意味でのセックスのテクニックの洗練はいいと思います。

 何か特別な、でも些細なアイデアや技術をセックスに生かしたとき、 男性は「そう言うことができるんだ」と感心し、 同時に、いろんな想像を巡らしてみたりします。 どうしてそんなことができるんだろうって言う疑問から、 他に何ができるんだろうかってことまで、いろいろです。

 実はそこからが問題で、「すっごいね、それ」って言われた後に、 「アナタのためにお勉強したの」って言うのは禁句です。 「気持ちいいでしょ?」って軽く受け流す方がいいです。 しつこく彼から聞かれても、彼のためにお勉強したことは 内緒にしておきます。で、また次にセックスするときに、 またほんの少し変わったことをしてみます。

 これは、人間にしかない本能「エロチズム」 (隠されたモノをみたいと言う欲求)を活用した手法です。 (世間で言う「エロ=スケベ」と言うのは原義から言うと間違いです)

 つまり、セクシーで魅力的な自分でいるためには、 自分の楽しみでありながら、相手が興味をそそるような 「未知の部分」を広げておくことです。 それは、セックスのテクニックだけに限りません。 cmiさんの趣味や仕事に関することなども含みます。 本を読んだり、いい映画も観たり、ってことも重要です。

 つまり自分を成長させていくことが最も正統な 「相手を発情させる方法」だと私は思っています。




Stanley

工藤忍

「Club Deep Blue」 主宰。 愛しい人のSexyな生き方 。3,000人を超える女性との出会いを通じ、経験や見聞きしたこ とをベースに、様なSexualityに触れながら、恋愛道を語る。


TAGS: オナニー - 夫婦- 悩み


TOP

© Copyrights Stanley. All Rights Reserved

Created with Stanley template by TemplateMag