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oh!gasm

助産師、看護学学士、臨床心理学修士、現大学講師が語る、女性のセックス・オーガズム・子供の性教育についてのコラム。

「オーガズムを取り戻そう?」

最近、最後までイケない女性からの相談を受けることが多い。
イケない女性には、大きく分けて2つのタイプがあるように思う。
結婚して、子どもも生まれ、何も問題なくみえる穏やかな日々・・・。
でも、彼女たちは言う。


「一度でいいから、イってみたい」
「イクってどういうことなんですか?」・・・。


もう一つは、昔の彼とはイケてたのに、
今の彼(夫)とはイケない、 または、昔は今の彼(夫)とイケてたのに、
今はイケない、タイプだ。


 中には、何らかの機能的・器質的な理由
(イケない身体のしくみをお持ちのため)で、
イケない人もいるだろう。しかし、ここでは、
心理的にオーガズムが得られない女性についてを考えてみよう。


 どちらのタイプにも言えることだが、彼女たちの共通点は、
過去または現在の男性関係について、
潜在的(こころの奥底・自分ではわからない心の層) に怒りを持っており、
「お前のモノなどで、私をイカせられるものか!」と
抵抗していることが多い。その抵抗は、静かなる攻撃とも言えるだろう。


それは、多くの場合、幼少の頃に父親との関係の中で生まれる
感情に由来している。 つまり、父への恨み、愛が得られなかった悲しみが
復讐となり、 父と同じ性である男性への復讐につながっているのだ。


 男性が一番つらいことは、愛する女性にオーガズムという快感を
与えられないことだ。 愛する女性のヒーローになれないことなのだ。


 かくゆう私も、長いこと、復讐をしてきたように思う。
だから、今までのパートナーとは、イクイクな関係を作れなかったのだ。


結婚3回もしなくても、誰かが教えてくれていれば
1人の人と長く素晴らしいSEXが楽しめたのに・・・(笑)。


実は、いまだに 時々、夫と喧嘩したり、仕事に走ったりして
夫のことがうざくなったりした時には、
快新のオーガズムには至らない。
やはり、プチ復讐をしてしまうのだ。情けない・・・。


 もし、思い当たるのなら、あなたも、復讐を終わらせ、
今までの自分を許し、 本当の愛を受け入れて、
パートナーを本物の男にしてみるのはどうだろう。
復讐はうまくいかないものだ。自分自身も、パートナーも傷つけ、
生き生きとした人生をおくれなくしてしまうから。


 復讐をやめ、オーガズムを取り戻そう。
ひとつ間違えないでほしいのは、 「あなたは何も悪くない」ということだ。


あなたは、今まで自分でも知らないうちに
復讐をしていたのだ。自分を守る方法として、
これしか知らなかったから。 でも、今からでも遅くない。
気づいたら、まず、自分を許し、 復讐を終わらせることを選んでほしい。


 「イク」という体験は、魂が洗われる宇宙体験である。
歓喜の爆発でもあり、同時に静かなる悟りの境地でもあろう。


そして、何より、愛する男性への最高のプレゼントなのである。




Stanley

相咲 依久子

泌尿器科医(おちんちんの医者)を父に持ち、その恥ずかしさからか、 小さいころからセックスに嫌悪感を抱いて育つ。それとは裏腹に、様々な性体験を くぐり抜けるうち、自分のギャップある人生に疑問を持ち、学問としての「性」を学び始める。3回目の結婚でようやく宇宙体験なSEXを共有するパートナーを得る。夫と子ども達との幸せな5人暮らし。助産師、看護学学士、臨床心理学修士、カウンセラーとして特にED(勃起不全)の男性や妻とのカウンセリングを専門的におこなってきた。現在、大学教員として、「こころ」「いのち」「性」をキーワードに情熱あふれる教育をおこなって いる。


TAGS: 恋愛とセックス


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