ラブリーポップ公式マガジン

More Onanism!

女性の性欲、オナニーに飽き足らず、子供の性教育、女性ホルモンや子宮など「女性のからだ」に目を向けたコラム。 連載期間:2008年~2009年

保健体育の教師に「性教育」はムリ?

初めてオナニー(のようなこと)をしたのは4歳のときだったが、その頃はよく家族に注意されたもんだ。「大事なところが神様に取られちゃうよ!」「女の子はを触っちゃダメ!」などなど、今考えれば子ども騙しもいいところ。ちょっと間違えれば脅しのような言葉の数々(まぁ、家族の気持ちもわかるのだけれど)を浴びせられた苦い経験がある。だから、小学生の頃は家族に隠れてオナニーするものの、いつも罪悪感に苛まれた。高校生になっても「恥ずかしい」と思いながら快楽を求めた。つまり、私自身がオナニーにはあんまり良い思い出がない……。


ところが、つい最近になって4歳からずっと続けてきた自分のオナニースタイルが「うつ伏せオナニー」と呼ばれるもので男女問わずいろいろな人がしていることを知った。「こんなことをしているのは自分だけ!」と思い込んでいたから、それを知ったときには目からウロコが落ちる思いだった。


思い出してみれば、あの頃は正しいオナニー情報なんて全くなかったように思う。友人とセックスの話はするけど、オナニーの話をするなんて考えられない。だから、いつも「自分ひとりだけ……」とモヤモヤしていた。たまに父のエロ本を盗み見すると、いかにもイヤらしいカンジの女性がM字開脚でバイブを突っ込みながら派手に喘いでいる写真が目に入ってくる。だから、オナニーする女は特殊な女なのだと当時は思い込むしかなかった。また、私が受けた性教育のなかでは「女の自慰」について触れることはタブー(というか、問題外?)だったらしく、正しい情報を得ることのないまま、「オナニーする女=特殊な女」という図式だけがどんどん自分のなかで膨らんでいった。


「オナニーは体に害があるの?」 (現在リンク切れ)
 これは産婦人科の先生が青年のオナニーの悩みに回答する地方の新聞記事なのだが、そのまんま小学生の私に読ませてあげたい。あの頃、性の専門家が「オナニーするのは男女関係なく普通で自然なこと」と教えてくれたらオナニーに罪悪感を持つことなく、あるいは異常に執着することなく、「ちょっとストレス解消しちゃお!」みたいな軽いノリでできたのになぁと思う。


また、エロ本から女性のオナニー情報を得ていた思春期の私はゾッとするくらい間違ったオナニーをしていたことにも気づく。卑猥な体験談で申し訳ないが、とりあえず大人のオモチャ代わりにマンコにはよく野菜や魚肉ソーセージを突っ込んでいた。何本ものナスやソーセージを無駄にしてしまった。もったいないお話だ。性欲が抑えきれず、ペットの犬に舐めさせたこともあるし(衛生上問題アリ)、受験勉強の最中にシャーペンでクリトリスをグリグリしたこともある。そんなことなら、最初から安全で清潔なローターやバイブを使えよ! と自分に突っ込みたくもなる。世の中にはマンコのなかに電球を入れてオナニーする女子もいるらしいが、やっぱり女性の正しいオナニー情報は必要だよなぁと思う。


保健体育の教師が「性教育」をするのは限界があるから、この際、性の現場をよく知っている産婦人科の先生が小・中・高の「性教育」をすればイイと思うんだけどなぁ。




Stanley

主婦のさちこ

1974年生まれの主婦。4歳のときから「うつ伏せオナニー」をしているうつオナ歴20年のベテラン。 最近は玩具を使う大人のオナニー方法にも興味を持ち始め、女の快楽を追求する日々を過ごす。「オナニーは悪いこと」と教わった思春期の苦い経験を払拭するために 「女の自慰論」を運営中。


TAGS: 恋愛とセックス - 性教育


TOP

© Copyrights Stanley. All Rights Reserved

Created with Stanley template by TemplateMag