ラブリーポップ公式マガジン

Midnight Talk

恋愛、結婚、セックス。そして不倫からセクシャリティに至るまで。男女関係・セックス・性について書き綴るコラム。

合理的選択

 女性一人に男性二人でプレイする、に特化したサークルの主宰をして久しい。
遠巻きに見て想像を巡らしている女性やコンサバティブな人々には、
当然「男女男3P」がとんでもない変態行為として感じられるだろうが、
参加しようとしている女性は、変態でもNymphomania【女性色情症】でもなく、
極々合理的な判断に基づいて参加を決めている人が殆どだ。


参加の理由を順番に挙げていくと、 「1対1だと特別な感情が発生しやすいが、
相手が2人の方がその様な感情に悩まされることはない。
浮気と婚外恋愛とは違うプレイ(遊び)なのだから、
夫や彼氏を裏切っているわけではない」と言う考え方は、
伝統的な男性のロジックに似ている。
「1対1の方が怖い」と言うのは、DVの経験者であったり、
ストーキングされた経験のある女性の考え方のようだ。
「中でイキそうだが、彼氏が早漏なので、どうしても今一歩イケない。
過去に1対1で試してもダメだった」と言うのも少なくない。
「前から、1度は経験してみたかった」は、
男性のハーレム願望に通ずるところがある。


 相対的で、かつ私の偏った統計からの邪推に過ぎないが、
「恋人・結婚相手・セックスのお相手を分けて考える傾向」は、
20代の女性に一段と多く、40前後以上になると
「全てをひとりの男性に求める傾向」があるように感じる。
そんな20代の女性との対話では、とてもあっけらかんとした感じで
「背も低いし、顔も好みじゃない、年齢も一回りちょっと上でFashionも冴えない、、、
結婚さえ私に求めてこなければ、ずっと付き合っていられたのに、
求められたので、別れることにしました。
でも、セックスがとっても上手で、実は未練たらたら状態なんです、、」
と苦笑いを浮かべながら話す女性も少なくない。
「彼氏のことは愛してんの?」なんて、
私のかなり間抜けに映りかねない質問に
「当たり前じゃないですかー!愛しているのは彼氏だけですよ」と真顔で答える。


 そんな話しを男性に話してみると、(賛否を言っても仕方のないことだが)、
「セックスはOKだけど、結婚相手として失格ってレッテルを貼られるのは
男性として(と言うか人として)不合格をもらった気がして、ミジメだ」
と言う意見が多い。男性の方が変化のスピードには鈍いように感じる。


 現代では、(とっても、強い抵抗があるだろうけど)
合法的に「精子(遺伝子)」を他からもらうこと可能、、、つまり分業ができるのに
その他の分業は、多くの男性にとって、さらに抵抗があるようだ。


 分業を期待している女性達を、「不埒」
【ふらち:道理から外れて、けしからぬこと】だと言うのは簡単だが、
見方を変えれば、人それぞれの能力を正当に、
公平感を持って評価したものだとも言えないだろうか?
それに「オレは顔が悪いから」とか「背が低いから」とかを理由に
「女性と縁がない」と自分自身を決めつけていた男性にとって、朗報だと言える。


 「でも、ほら、Hが上手いかどうかは、してみないとわからないでしょ?
その基準はどこで決めるの?顔が悪くても、Fashionが悪くても、
背が低くてもいいって言うなら」と言う質問には、
「コミュニケーションがちゃんと取れるかってことと清潔感は絶対です」
と即座に答えが返ってきた。




Stanley

工藤忍

Club Deep Blue」主宰。 愛しい人のSexyな生き方 。3,000人を超える女性との出会いを通じ、経験や見聞きしたこ とをベースに、様なSexualityに触れながら、恋愛道を語る。


TAGS: 恋愛とセックス


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