ラブリーポップ公式マガジン

Midnight Talk

恋愛、結婚、セックス。そして不倫からセクシャリティに至るまで。男女関係・セックス・性について書き綴るコラム。

2番目の恋人

20世紀もあと数年で終わる夜風の涼しい5月、都内のシティホテル、 複数の男女が集うスイートルームで、その女性二人組と話しをしていた。 男が女に敵うわけがない、とさらに確信を深めることになるその夜、 みんなの熱気で結露した窓の下には街の明かりが星空のように広がっていた。

28才人妻、同い年同士のふたりは、 その「大人のパーティー」に参加するために、 わざわざ電車で2時間の地方からやった来た。 ひとりは軽やかな髪質の腰まで届きそうな黒のロングヘアー、 コンサバティブなファッションの似合う色白で瞳がクリっとしたお嬢様風。 もうひとりは、軽くウェーブのかかったショートロングの髪に ベビーフェイスだけどキャリアウーマンな部分が共存する アンバランスな魅力のシャキシャキサバサバな印象の女性だった。 二人とも、一児の母とは思えないグラビアモデルのようなプロポーションで、 田舎でなくとも注目と羨望を集めそうな美人だった。

25才前後にその女性二人組は、 地元では知らない人はいない会社に務める男性と お役所務めの男性と各々結婚し、実家近くの借家に住んで すぐにそれぞれ一児の母となり、 「家を建てるならどんな家がいいかなぁ」とお互いに相談しあう、、、。 それは、ふたりが高校時代からの同級生であり、 しかも恋人同士であることが絶対的な基盤となっていて、 週に1回、女同士で楽しむセックスを欠かさない関係であるのも 重要なファクターだ。また、それぞれ旦那の他に「彼氏」が二人ずついて、 ふたりの関係に刺激的な花を添えている。 実家に子ども預けて出るので時間的には自由で、 旦那にも気兼ねが要らない。 お互いにアリバイを保証する関係にあるので、 「彼氏」に逢い行っても、たまに遠出をして、 今宵のように羽目を外しに来てもバレることはない。 もう少し子どもが大きくなったらお互いに預け合えるね、 などと笑いながら話すところに屈託の影は一切ない。

21世紀に入ってから、実の母娘でそれぞれ「彼氏」がいて、 お互いにアリバイを保証していた例や、 同じ大学出身の仲良しの既婚女性5人組が、海外旅行に行って、 内3人が現地で「彼氏」と待ち合わせていた例なんかにも遭遇しているので、 この二人の話しにとりわけ驚く必要がないのかもしれない。

2番目の男。例えばVirginを失ったときの相手より、 その次の男性(ここでは象徴的に「2番目」と言っているが、 その女性のSexualityを形成するに役立つ男性であるなら何番目でも良い) とどんなセックスを育んだか、と言うことの方が重要だと思う。 一番最初でトラウマに陥る女性も少なくはないが、 元々最初から上手くいく方がレアケースだ。 「女は(男も)、作られていく」と言うことだ。

2番目以降だろうあなたの彼氏は、 あなたが過去の男性経験を通して、現在その彼氏にとって 魅力的な存在になっているのだから、 むしろ「過去の男達」に感謝すべきなんだろう、と言うことを きっと理解してくれるだろう。 このあたりまでは多くが理解していただけると思うが、 「現在の男達」に感謝できるだろうか。 あなたの魅力を研磨・維持するに必要な男性達の存在を許すことが できるだろうか。さらに感謝することはいかがだろうか。 怒り出す彼氏も多いだろうと思う。 おそらくそれが「正常な反応」なのだろうと思う。

2nd Loverとの密会を、女性が本気で楽しむつもりなら、 阻止することなど不可能だ。 そして、もちろん女性全員ではないにしても、そのような行動を取っている、 あるいは取ろうとしている割合は年々増えている。 「間違っている!」と責めても何も始まらない。 ただ、歴史的にはそのような状況下の方がずっと長く、 しかも暗黙に制度化していた側面すらある。 今のあなたの持っている「倫理観」は与えられたもので、 もしかしたら「幻想」なのかも知れない。(次の回に続く)




Stanley

工藤忍

Club Deep Blue」主宰。 愛しい人のSexyな生き方 。3,000人を超える女性との出会いを通じ、経験や見聞きしたこ とをベースに、様なSexualityに触れながら、恋愛道を語る。


TAGS: 恋愛とセックス


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