
第4回 「ブラジリアンワックス」
先日、叶姉妹の恭子さんがアンダーヘアを永久脱毛しているとブログに書いた。あたくしのアソコには毛がありませんのよーと、平然と語る恭子さんを一部のネットニュースが取り上げ、「ツルツルだなんて」と反響も大きかった。叶姉妹は雲の上の存在だから、「じゃあ私も」とサロンに予約を入れた人は少ないだろうけど。
恭子さんは、電流ニードルで永久脱毛したそう。毛質によってはとんでもなく痛いとか。一番簡単にできるのは、ブラジリアンワックス。Sex and the cityでキャリーが施術を受けるシーンがあり、日本での知名度も上がった。熱いワックスをアソコにかけてテープをはり、冷ましたところでベリッとひっぱがす。耐えられない痛みではないらしく、値段も6000円〜1万円前後とレーザーに比べたら安い。都内を中心にサロンも増えてきた。ところが、ジムのお風呂や温泉に行けば、みんなアソコはボーボー。お手入れしている人も少数派で、ほとんどが伸び放題だ。
「日本人のアソコってボーボーですよね」と、オーナーのかおるさんに切り出した。
「そう?海の家に行くと、みんな整えてるわよ」
「え〜、観察してるとボーボーですって!きっと海に行く人は意識が高いんですよ。下着ならともかく、水着からはみ出したらかっこ悪いですもん」
「そうかも」
「海外の人って、どうしてるんでしょうね」
ブラジリアンワックス発祥の地は、その名の通りブラジル。極小ビキニや、サンバの際どい衣装を着こなすために生まれたそう。アメリカの女性誌で「ブラジリアンワックスが熱い!」って感じの特集を見つけて存在を知ったのが5年ほど前。リオ在住のブラジル人女性に、「やっぱり、みんなワックスしてるの?」と聞いたら大笑いされた。ちょっと恥ずかしい話題だったみたい。
一人は、「泳ぎに行くから定期的にやるよ。痛いけど、やってみたら?」とからかってきた。もう一人は、「一度やったことあるけど、もういいや。マイクロビキニを着る人は必要かも。でもブラジル人がみんな小さいビキニを着てるわけじゃないし」という。
一番流行しているというアメリカでも、誰もが抵抗なくやってるわけじゃない。ニューヨーク州のお隣、ニュージャージー州では先月、「州の法律でブラジリアンワックスを禁止すべき」と議論されたそう。2人の女性がワックスで感染し、入院したのが事の発端。元々ワックスは、腕や脚、お腹など安全な部分しかワックスできないことになっていた。かといって性器の脱毛が禁止されていたわけでもない。サロン経営者が「パンツの中のことにまで首を突っ込まないで」と反発して白紙になったものの、アメリカ南部では腰パンや、Tバックの紐を見せるだけで公然わいせつ罪になるというとんでもない法律もあるから、いずれワックスも禁止されるかも。アメリカには、日本人よりもずっと保守的な人たちがいる。
他にも、スーパーモデルを発掘するAmerica's next top modelというオーディション番組で、水着撮影の前にモデルがブラジリアンワックスをすることになり、「絶対やりたくない」と断固拒否するシーンがあった。モデルですら抵抗があるとは。日本の温泉みたく全裸女性が大集合する場がないから、アメリカでは実際どうなのよ?と聞かれても観察できないし答えようがないけど、キャリーのようなファッションリーダー以外、きっとたくさんの人がボーボーだ。
自分なら、ブラジリアンワックスをやるか?もちろん一度はやってみたい。線香で毛先を焦がしながらお手入れしていると、お尻まわりの毛もなくなってしまえばいいのにと思う。でも、まるで毛がないなんて。温泉で変な顔されないか、彼がびっくりしないか、考えると弱気になってしまう。「取材のためにやっちゃえ!」と思い立ってサロンに予約メールを送ったものの、返事が来なくてやる気が失せた。電話予約できるサロンを見つけて携帯を手に取ったけど、番号が押せない。
「やっぱ無理!アソコのために6千円も払って痛い思いして、温泉で羞恥プレイなんて無理!」
アソコの処理をしないなんて日本人だけだとか、勝手なことがネットに書き込まれている。アソコまで流行に振り回されたくない。それこそ、「パンツの中のことにまで首を突っ込まないで」だわ。そんなかっこいいことを言いながら、乗り気になったら今度こそはサロンに電話してみようと誓う小心者の私。振り回されてるのか、純粋にアソコをツルツルにしたいのか、どっちなんだろう。勇気を出して挑戦したら、必ず報告しますね。

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