第8回  セクシャリティの本質は・・・?

かねてから、「男性は記号にだまされやすいなあ」と漠然と思っていた。他には全く何もせず、口紅を塗るだけで、男性からは「厚化粧」という烙印を押される。口紅ひと塗り=「厚化粧」。記号論は、男性が社会人になっても変わらないようである。口紅、長い髪、でっかいおっぱい、短いスカート、ハイヒール・・・とくればイコール女性、それもセクシーな・・・なんである。あまりにも単純な公式で、ため息が出そうですね。男性にはその記号論がしっかりと脳にインプットされ、疑うことすらないようである。きっと髪型と着ている洋服が同じなら、家に帰って奥さんがすり替わっていても気づかないのではないでしょうか?それもちょっとホラーだけど、あり得なくない気がするところがまた怖い。おたくの夫君はいかがでしょう。

さて、世間にはやはり同じようなことを感じている方がおられるようで、たまたま読んだエッセイに、「男性が象徴記号にいかにだまされやすいか」を実際に検証した話が書かれていた。同じ女性が三種類のパターンで男性の前に現れたところ、あからさまに態度や対応が違ったという。

@ 化粧なし・学生風、
A化粧なし・キャリア風スーツ、
B化粧あり・ワンピースの3パターである。

男性が最も親切にしてくれたのはB、見向きもされなかったのは@である。実際に検証した、というところに相当ウケて、大爆笑。そのうえ「男性をだますなんてチョロイもんである」と言っている。さらに爆笑。

話は飛ぶけれど、性同一性障害という精神障害がある。簡潔に言うと、戸籍上および生物学上の性別に著しい違和感を持つことである。ここで前述の、記号論が出てくる。赤い口紅、長い髪等々が、女性を象徴する‘社会的’記号とするなら、性同一性障害の方が、整形手術をして、乳房、女性器、を身につけたら、それは社会的には十分な、「女」となるのか?少なくとも、男性が支配されている「記号論」の延長線上に考えるならば、そうだと言えてしまう。

セクシャリティを決定づけるのは一体なんなのだろう?外側からひとつひとつ、取り払っていく。短いスカート、ハイヒール、赤い口紅、ちっちゃなパンティ・・・があれば女性?でっかいおっぱい、長い髪、なめらかな肌・・・があれば女性?形の上での女性器(昨今男性器から似たような形状に作れるという)・・・があれば女性?女性としてあるいは男性としての性的魅力とはどこに存在しているのでしょう?たまねぎみたいにどんどん剥いていったとき、セクシャリティの本質やいかに・・・?誰か教えて。


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