
連載3回・ すべては少女コミックが教えてくれた
『小学五年生』に連載されている性教育漫画『ないしょのつぼみ』(やぶうち優・小学館)が話題だというので読んでみた。内容は性に目覚める少年少女を描いた、普通の少女漫画らしいストーリー。私はこのような少女コミックには小さい頃から慣れ親しんできたのでそんなに斬新さを感じなかったのだが、ネット通販では成人男性に大人気というから驚きだ。「も、もしかして、ロリコン層か???」などと勘繰りたくもなるが、敢えて深く詮索するのはやめにしよう。そういう私もこの手の漫画が大好きだから……。初潮を迎えたら赤飯を炊いてお祝いするという、よくありがちな漫画のワンシーンに胸キュンしちゃうのだ。
そういえば、私が初めて「セックス」を知ったのも少女コミックからだった。小学校五年生のときに友達が女子向け性教育マンガを図書館でみつけてこっそり教えてくれた。親が「あんな卑猥なこと」をしていた事実にかなりショックを受けた記憶がある。「フェラチオ」のことも中学時代に『エルティーン』(ティーンズ雑誌)の読者体験手記でオナニーしながら学んだ(笑)。初めて「フェラチオ」することになったときは体験記を読んでおいてよかったと思った。当時はマセた女でいたかったから、あたふたして恥をかきたくなかったので……。また、いきなり知識もないまま「舐めて」と言われたら「この男、ヘンタイ!」とショックを受けて楽しい男女交際も終わっていたかもしれないし。中学時代に誰も教えてくれなかった「フェラ」のことを少女コミックはなんとな〜く「セックスのテクニック」として教えてくれたのだ。それを「有害」だと言う人もいるけれど、私にとってはタメになる情報だったことにはちがいない。実際、オナニーにも使えたし。当時のティーンズラブコミックといえば、レイプされて妊娠、中絶するまでのストーリーなんていうのも定番中の定番。でも、近所のおじちゃんにいたずらされるお話はあったものの、私の知るかぎりではSMなどのアブノーマルプレイや女子のオナニーが描かれることはまだなかったなぁ。少女コミックなので性欲云々よりもまず「恋愛ありき」だからなんだろう。
それにしても、成人男子のみなさんはどうして今、『ないしょのつぼみ』略して『ないつぼ』なんだろうか。「萌え」や「ロリコン云々」を抜きに考えると、過激なエロに疲れてほのぼのエロに癒されてしまう男子が増えたのかな? 最近の若い男子はエロビやエロ本からどんどん離れていってる事実もあるワケだし…… 。
まぁ、「萌え」でも何でもイイから男子が女子向け性教育漫画に興味を持つって、ちょっとした進化(あるいは退化?)なんじゃないか?
女の私は男性向けエロビやエロ本を見るたび、当然のことながら違和感を感じたけれど、「男はそ〜いう愛液まみれで肉棒を欲しがるエロエロ全開みたいなのが好きだから仕方がない」と思ってきた。また、男が描く女のオナニーはどうしてこんなにバカっぽい女なのだろうかと甚だ疑問で、そういうのを見るたびにいつもこう叫びたかった。「女がオナニーするのは淫乱でも飢えた雌豚でも人妻欲求不満なワケでもなく、男子と同じようにフツーで自然なメカニズムなんですよ!」と……。
過激なエロ本・エロビに慣れた男子が『ないつぼ』的な思春期エロスに飛びつくのもなんだか理解できるなぁ。私も旦那に読ませてあげよう。

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