VOl.9 「他社で修行をしてきなさい」辞令が下ったのでした。

初めての仕事は、雑誌のマーケティングでした。女性ファッション誌の発行部数やら、恋愛特集を調べて提出。だから、在宅アルバイトだったんだけど、ひとまず作業が終了すると「じゃあ、お店でも仕事をしてもらおう」ということに。

周りの友人とか彼は心配していたけど、私はなんの不安もなかったし、本当に嬉しかった。アルバイトを始めた時点で、就職活動を続ける気は全くなくなっていたし、ほかの職場で仕事をするなんて想像もしなかった。自分の目指す志向とぴったりな職場なんて、そうは見つからないでしょ?ここの仕事を頑張っていきたいと決心した。

でもいま冷静に考えると(いま経理をやっているのもあるけど)あの頃のラブリーポップは、女の子をもうひとり雇う余裕なんて全くなかったはず。しかも、仕事の出来ない学生の私を(笑)それでも、私の気持ちを汲んでくれて、学ばせてくれたのは本当に有難かった。そういう、かおるさんやお店にある気質みたいなものは、今も変わっていないと思う。つまり、ひとを育てたり、癒したりする、という点で。

とはいえ!!!さすがに、金銭的に限界な領域(笑)までいってしまったのか、新卒なわたしを思いやった結果なのか、「他社で修行をしてきなさい」辞令が下ったのでした。「アダルトしか知らないのは、よくない!」「アダルト以外の一般の会社を見てきなさい!」

うすうすそうなることは、予想していたんだけど、やっぱりショックだったな。マイナス志向で考えれば、切り捨てられた、わけだから。(余談ですが、そのとき、ラブリーポップはアダルトだったんだなぁ、と再認識しました 笑)

でも、なんとなくまた戻ってくる気はしていたし、それまでに一般の社会や会社を見るのは、これからの自分にプラスになるなと思って、割と前向きに受け入れた気がします。

それからは、本当にすんなりと就職先が決まって、ある会社で販売をすることになった。かおるさんや他のスタッフから「おめでとう」を言われたときは、少し複雑だけど嬉しかった。あの頃のかおるさんだったら、多少の責任を感じていたかもしれないから、ホッとしたんじゃないかと思う。

本当はラブリーポップの人間だけど、他の会社で仕事をしている、というスタンスを持っていよう。いつか、立派になって戻ってこよう。そう思うことで、販売の仕事も頑張ろうと思った。

そんなわけで、私のラブリーポップでの仕事は2006年3月で一旦幕を閉じたのです。


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