
VOl.8 本当に私が好きなことってなんだったっけ…
今でこそ、新卒の就職活動は売り手市場だと言われているけれど、私が大学4年の頃は、まだまだ就職難だった。
とはいえ、私の通う大学は、就職するよりも、卒業して他大学や専門学校へ入学したり、中退して他の道へ進むのをよしとする校風なので、目の色変えて「SPIエントリーシート面接…」と就職活動している学生は他大に比べて少なかったんじゃないかと思う。
そういう校風にも関わらず、私の大学時代の彼は、上昇志向が強くて、「一番に内定を取る!」と公言していた。実際、大学3年で就職活動を始めて、ゼミ仲間で圧倒的に早く、「質」の良い内定を勝ち取ってしまった。その時はすでに別れていたので、「おぬし、さすが要領がよいな」と言った感じで、眺めていた。(正直悔しかったけどね。。)
まず、就職活動を始める学生は、自己分析というのをやる。それで、例えば人にものを教えるのが好きとか、子どもが好きとか、責任感が強いとかそういうことをあぶり出して、じゃあ、塾講師になろうとか、思うわけだ。他にも、私はどんなことで感動したのか、などを思い返してみて、自分とはこういう人間、ということを客観的に理解する。
私は、セックスに関するワークショップのファシリテーターになりたかったんだけど、そんな就職先なんてないし、22歳がすぐなれるものじゃない。まずは、どんな企業でも勤めて、「社会人」にならなくてはという強い意識があった。早く、自分で稼いで、親から自立したかったからだ。いままで、やりたいことばかりしていたけれど、今度ばかりは、そうはいかない。少しの遠回りも我慢せねば…
あのころを思い返すと、手当たり次第に就職活動をしていたな、という感じ。当然、本当の本気でやってないもんだから、受かりもしないし、めでたく内定が決まっても、「違うかも」と断ってしまった。
一方で私の親友の女の子は、憧れの会社でアルバイトを始めて、そのまま内定が決まり、社長秘書になってしまった。
「なんで!ずるい!」
本気で自分を見つめてないし、その行動も起こしてないくせに、努力した親友に「ずるい」はないだろう、と今だったらツッコミをいれてしまうけど、自分がうまくいってないことをうまくやっている人を見ると、特に就職活動のように、卒業までにという期限があると、口では「おめでとう!よかったね」が言えても、やっぱり焦ってしまうし「なんであたしだけ…」となってしまう。
私も好きなことをしたい… 本当に私が好きなことってなんだったっけ… 結局のところ、その親友の子の内定が、自分の「本当に好きなこと」を探すきっかけとなった。
そういう時の状況って神様の巡り合わせとしかいいようがないと思う。 本気で「好きなこと」「大事なこと」を探そうとしたとき、 ラブリーポップのサイトを毎日のように見ている自分に気付き、 サイトにスタッフ募集をみつけたんだから。
早速、面接をしたいとメールをした。
こうして、ラブリーポップで面接をするまでのことを 振り返ってみると、人生って不思議と思う。 就職活動で苦戦していた理由がよくわかる。 やりたくないことや行くべき方向ではない方向に一生懸命向かっていても うまくいかないと、今になってよく思う。

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