VOl.11 【ある事情】があって辞めることになった。

前に勤めていた会社は、【ある事情】があって辞めることになった。

その数ヶ月前にラブリーポップから「お店に戻ってこれないかな」と言われていた。嬉しかったけど複雑な気持ちだった。 その時、私は前の会社で1店舗を任されていたが売れていたとは到底言えず、だけど、なぜか辛くはなくて(前年がない店舗だったからかもしれない)やりがいはあった。その会社でその仕事で、学ぶことはまだまだあると思っていて、楽しくて仕方がないから辞めたくない、と言うよりも、ここで辞めたら損する、と思った。 何のために私はラブリーポップを辞めたのか?「戻って来て」と言われて戻ってどうなるんだろう??いまラブリーポップに戻って私は何ができるんだ??? まだ辞められない旨を伝えた。最低でもあと1年は修行してから戻ります。 いつか絶対戻るし、戻れると思った。(今思うと、すごい「賭け」。通常なら一度断ったら戻れないものなんじゃ…?)

そんな話があった数ヵ月後に、担当の営業に話があると言われた。営業とは仲がよくて、「実は他にやりたい仕事があって」と話したこともあった。 営業からの二者択一。他の店舗に移るか、退職をするか。 つまり。私が担当していた店舗の撤退。 お前が他にやりたい仕事があるって言うから、念のため選択肢を与えているのだ、なんて言う。通常は、有無を言わさず、異動なんだからな。 うそつけ。会社の異常事態じゃないか。会社の経営状態なんて、販売員なら気付くものだ。 私は、即答で「辞めます♪」と答えた。 少しは考えてから答えろ、と言われたけれど、いや、辞めますと茶化さず答えた。

かおるさんに戻ってこれないかと聞かれたとき、断った理由なんて、もう意味がないように思えた。販売のスキルだとか、社会人のマナーだとか。本当に、身につけたいのだとしたら、他の店舗に移り、訪れる数ヵ月後を見据えて仕事をする。実力や努力が認められれば、他メーカーからの引き抜きがある。 そうすれば、販売スキルを磨いて、売れる販売員に成長できる。歳を重ねた女性のほうが信頼性が増す分野だけに、一生できる仕事を身につけられる。

だけど、販売はもういい、と思った。私は多分に帰属意識がすごく高くて、その会社に1年と数ヶ月しかいなかったけど、愛していたので、他のメーカーの物を売るのは嫌だとも思った。(言い訳に聞こえたら癪だけど…)

信念に一貫性がないとか、根性が足りないとか、自分のことをそう思わなくはないけど、一生の仕事として販売を選ぼうと思っていなかった。 私の一生の仕事はラブリーポップにあるんだ。ラブリーポップに戻るタイミングは今だ、と思った。

販売員の多くは、他メーカーに移った。私だけ、【学生時代にお世話になったバイト先の雑貨屋さんで正社員として働く】ことになった。 あなたは販売向きじゃないとか、雑貨屋さん似合うねとか、今度お店に遊びに行っていい?とか、周りの人に言われながら、私は無事に退職した。

このタイミングは私的には正解だったと思う。親にも退職・転職の言い訳がしやすかった。あくまでも、会社都合の退社、そして転職、という点で。 ラブリーポップに関わってから感覚とタイミングで色んなことを選んでいる、そんな気がする。


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