
第2回 本当に好きかどうかを知るために
ときどき「片思い」について相談されることがある。
「同じ会社に勤める6歳年下の男性を好きになってしまいました。
どうしたらいいでしょうか」
というようなもの。
好きならランチにでも誘えばいいと思うのだが、
彼女たちは「噂がたつのは怖い」「自分から粉をかけるのは恥ずかしい」
「ましてや拒絶されたらどうしよう」とぐるぐる考えてしまい、
結局、毎日、恋する熱だけを抱えて苦しんでいる。
その情熱たるや、かなりの迫力がある。
そんなとき私は不思議に思うのだ。
どうして何もしていないのに、ここまで好きになれるんだろう、と。
私の片思いは中学生のとき先輩に憧れた時点で止まっている。
それ以来、片思いはしたことがない。
好きなら自分から近寄ってみる、話してみる、
相手にも脈があるかどうか探る、
相手の興味のありそうなものをネタにデートに持ち込む。
そして3回目のデートまでにはエッチもしてみる。
もちろん会ってすぐのエッチだってかまわない。
そこまでいって、初めて「この人、好きだわ」となる。
「気になる人」が「好きな人」に変わる瞬間だ。
もちろん、1回こっきりで終わる関係もある。
それはそれでお互いに「何か」が合わないと思ったのだからしかたがない。
身も心も含めて人を好きになるのであって、
プラトニックラブなど私は信じないし、
好きな人とはセックスで感じたい。
「そこまで恋い焦がれて、相手を理想像に押し込めてしまうと、
現実の相手を見られなくなっちゃうんじゃない?」
片思いしている人にそう言うと、
彼女たちは少女漫画のように目をきらきらさせて、力強く答える。
「そんなはずはない。毎日仕事で接していて、
その人間性はわかっている。本当に素敵な人なの」
職場では、誰もが社会的良識に則ってがんばっている。
それとひとりの男としての素顔はまた別だろう。
本当に好きかどうかを知るためには、
早く近づいてエッチしてしまったほうがいいのになと思う。
彼を理想の男と思い込んで妄想がふくらむ前に。

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