代打連載第3回 ヌケて違和感ないエロをもっと!

ラブリーポップのかおるさんから、もりもり☆アイアイさんの代打をおおせつか った田中課長です。

ヌケて違和感ないエロをもっと!

最近、いろいろ煮詰まってました。ふう、と疲れ果てたとき。スキマ風が身にしみる。ああ、何か、ヤラシイものが読みたい…。ウチに今あるのは、友達に借りたままのレズビアンものDVDのみ。それはもうあきた。あきてるんです。ネットでさがしてもいいけど、なんだかねえ。私は、エロは文章派でして。ココロからぐっとくるのはやっぱりやらしい文章が。え?ネットにもいっぱいある? や、それが。抜くだけのものだったらいっぱいある。でも、なんつーのか、すぐに目にできるエロのほとんどは、興奮するのと同時に、なにかイヤーなキモチになる。やっぱりそれは、男性視点で描かれているから?  

私が読んだことのある一般的なエロ小説のパターンは、貞淑で上品で豊満な美女が、男の手練手管により、感じていまい、カンノウの渦へ。ココロは拒んでいるのに、その淫乱な本性が暴かれていく、みたいな。エロ小説だからしょうがないのかもしれないですが、エロにリアリティーがない。エロティックさとは、状況描写はもちろん、心理描写なんじゃないかと。エロ小説に出てくる登場人物は、男も、女も、何を考えているのかぜんぜんわからない。だからいやらしくない。一番ひっかかるのは、「男が女の体を感じさせることで、女を支配しているような気になりたがってる」という、現実にも見られる縮図が気になって気になって。や、その欲望は否定しませんよ、でも、女である私が、それを読むときには、エロに専念できないんです、いや、抜くんですけど、一応。興奮はするんですけど、なんだかなあ、っていう気になるんですわ。 

ところが!私が、迷いなくエロい気持ちになれる、抜ける一冊があるんです!それは、姫野カオルコ『 アッシュ(H)』(徳間書店)。もう大好き! 著者の姫野カオルコさんは、「男性のエロ視点っているのが世の中をおおっているよ〜」そして、「それが女性自らのなかにも内面化されてもいるよ〜」みたいなのをちゃんとわかってる。エロ小説の多くの女性は、「知的」という設定があったとしても、実際はとても無力で無抵抗なオトシメられる存在として描かれてる。つまり、フツウのエロが女性の一般エロファンタジーに対する違和感を完全に無視して描いている一方で、姫野作品のエロは、そういったことを感じている主人公、もしくは視点を含んだ、生身の感覚のエロスが描かれているのです。だからすっごい納得できる! 

さらに、エロのオカズとして成立しながら、なおかつ笑えます。特にオススメの一編は『課長の指のオブリガード』。課長が主人公ですし。 ああ、エロ本飢餓を迎えている我が家にも、この文庫があれは!アレ!?ナイっ!?しまったぁー!友達に貸したままだーっっ。しかも、なかばセクハラじみた感じで強引にもっていかせてたーっっ。過去の私の馬鹿馬鹿! しかたないので、コレを機に、同じオカズを何度も使わず、新しいテイストにも踏み出していきたいものです。ラブリーポップさんオススメのものもチェックしてみようかなあ。

姫野作品が原作の一本も入っているオムニバス映画『 『female(フィーメール)』』も、感情が含んだエロが楽しめますよ。


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