ラブリーポップ公式マガジン

About him

花ちゃんが聞く、男性の本音。普段聞けないセックスのこと、恋愛のこと。

Nさん:
28歳。台東区在住。映像関係の仕事のかたわら、個人で輸入業を営んでいる。

Q&A

<ご本人について>

1:ご結婚されていますか?結婚何年目でしょうか?
もちろんしてません!彼女募集中です。結婚はしようとも思わない…あ〜、でもやっぱわかんない(笑)。

2:彼女はいますか?付き合ってどのくらいですか?
いません。前の彼女とは、一昨年の冬に別れた。好きだったから、しばらくはいらないかなぁと思って。ほら、前の彼女が良すぎると比べちゃいません?

3:お仕事は何をされていますか?忙しいですか?
映像関係で平日は会社へ。あと、自営で家具を輸入してます。忙しい。でも、仕事ができないヤツに女のコを守れるワケないからね。ただもっと上手い時間の使い方があればいいなぁとは思う。

4:休みの日には何をして過ごすのが好きですか?
本を読んでいます。よく読むのは経営者が出してる本だけど、経営のノウハウって言うよりは、生き方とか、哲学が書いてある系が好きです。

<女性観について>

5:ご夫婦(カップル)の間では、相手にどう呼ばれたいですか?相手をどう呼びたいですか?
前付き合った女のコに、名前にサンづけされてたときは、居心地よかったね。相手を呼ぶ時は、○○リンとか、○○ちゃんとか相手の顔色を伺いながら呼び方を変えますね。

6:初恋について、どんな女性だったか教えて下さい。
小学校のとき、「彼女がいる」っていう状態が欲しくて、初めて付き合った。顔と声が好きでした。

7:女ってわからない、と感じる瞬間を教えて下さい。
やたら勘ぐるコがいました。「浮気してるんでしょ?」って。してないのに。そうなってからは続きませんでしたけどね。

<性欲について>

8・ご夫婦で(カップルで)最後にセックスなさったのはいつですか?3ヶ月に何回くらいセックスしますか?
最後はおとといくらいです。1か月に3回位じゃないでしょうか。基本的に淡白なんですよね。

9・セックスしたくなるのはどんなときですか?オナニーは?
セックスは、今は奥さんから誘われて、というのが多いかなぁ。明日の予定次第では、断ることもあります。オナニーは可能なら毎日したい。オナニー好きです。

10・浮気したこと、したくなることはありますか?浮気相手と彼女の違いは何でしたか?
元カノと、外であって何度かセックスしたことがあります。奥さんとはいつでもできるって思っちゃうんで、浮気相手と比べると一回のセックスへの執着が薄れるんじゃないですかね。

<セックスでの女性の理想的な行動について>

11:セックスには、どれくらいの時間をかけたいですか?
相手に合わせるけど…。出来れば長い間抱き合ったりいちゃいちゃしていたいです。そこに愛を感じる。「セックス」にあまりこだわってないんですよ。

12:セックスに積極的(消極的)な女性をどう思いますか?
積極的なのは良いと思います。そういう野性的な女のコは好きです。でも消極的なのも良いと思う。リードしてあげたくなりますね。どっちでもチャームポイントだと思います。

13:女性がオナニーすることについて、抵抗はありますか?自分の彼女だったら?
抵抗はないけど…まぁ、どっかできっとしてるのかな、位ですね。

14:セックスした相手が処女だったら嬉しいですか?嫌ですか?
「ありがとう」って思う。相手の年齢がいくつでも。そんな大切にしてきたことを自分に託してくれるんだから、ありがたいですよね。

15:風俗に行ったことはありますか?キャバクラは?
キャバクラは、現実逃避の世界を見せてくれるって思うから、お金を払う価値があると思う。それ以上は望んでなくてもね。でも風俗は、何回か行ったけど、好きじゃないみたいです。

16:女性の臭いや体液って気になりますか?彼女だったら?
シャンプーの匂いは大好き。体液はあんまり…わかんないなぁ。

17:キスは好きですか?
普通ですね。キスをお預けするのは好き。あとは耳の回りを触ったり嗅いだりするのが好きです。

18:セックスのときに声を出す女をどう思いますか?
良いと思いますね。反応が過剰に返ってくる相手の方が。相手がどうしたら気持ちいいのか伝わって来た方が、楽しいですからね。

19:騎上位とバックだったら、どっちのほうが興奮しますか?
騎上位ですかねぇ…。

20:あなたにとって、セックスとは?
愛の表現ですかね。でも、心の底から大好きだったら、「挿入」にこだわらなくても、性器にさえ触れなくても、抱き合っただけで自分は満足となんですよ。


彼は、先日友人と誘れたクラブハウスのイベントで知り合った。彼に話を聞こうと思ったのは、彼が「セックスはあんまり好きじゃない」ってセリフを公言していたから。そしてその言葉とは裏腹に、クラブではかっちりとしたスーツをスマートに着てこなし、積極的に女のコに声をかけていたから。きっと、異性には興味がないと言う訳ではないのだ。

――「セックスはあんまりしたくない」のはなぜですか?

肉体的に不可能ってワケじゃないんだよね。…彼女に求められたり、彼女がそれを「愛してる印」だって強く思ってることが伝わったら、オレも彼女に愛を伝えるために、彼女の気持ちに答えます。合わせる、というか。でもなぜか肉体的に交わるってことに対して、ちょっと抵抗があるんですよね。病気が怖い訳じゃないのに。最初は、動くのがめんどくさいのかなぁと思ってていろいろ試してみたんだけど、そういうことでもないみたい。「愛してる印」ってことで言えば、例えば彼女と一緒に寝てて、あっちを向いてた相手がこっちをむいて寝てくれる瞬間とか、逆に背中越しに相手を抱きしめたりとか、そういうものに愛を感じたりするんだね。「肉体的に交わること」にこだわらなくても、そうやって愛を伝え合う行為はたくさんあるのに、って思うんです。

――いつからそんな風に感じるようになりましたか?

もともと「セックス」って言葉も好きになれなかったんです。中学校の時から、男友だちが壁にセックスって字を書く意味がわからなかったもん(笑)。
オレ、まわりから女たらしにみられることが多いんです。女のコの友だちが多くて。時々、そんな友だちの中に特別な相手が出来たりします。付き合わないで付き合ってるような感じになる。それは不思議な感覚で…一緒にいて、何もしゃべらなくて、あうんの呼吸で、彼氏彼女って肩書き関係なしに、お互い好き、みたいな。付き合うって言葉で区切らない方が上手くいくんじゃないかな、って思うことがある。言葉で相手を縛らない分、お互いを尊重し合えるというか。なんていうか、「セックス」も「彼氏・彼女」も、なぜかみんな当たり前のように受け入れてることだったり、関係だったりするでしょ?それが嫌なんだと思う。言葉とか行為に惑わされて、相手を「個人」として見れなくなっちゃう気がするんだよね。多分もともとセックスに対してみんなと同じような感覚が持てなかったから、そういう風に考えるようになったんじゃないかな。

――そういう関係って、相手の女のコはどう思っていましたか?

2人の関係が上手くいかなくなったのは、相手の女のコが2人の関係を言葉で囲っちゃいたい、って言い出した時だった。独占欲が湧くんだろうね。「私たち、付き合ってるの?」みたいな。で、オレがひいちゃうパターン。その時までの2人の関係は、なんかね、すごくいい感じの微妙なバランスで、壊れそうなんだけど崩れない、そういう「大気圏」みたいなもんだったんだよ。わかる? 地球って、境目ないじゃん? あの、ピターってした丸じゃなくて、モワンってしてるんだけど、すごい安定している球体みたいなバランスで、オレたちの関係は続いてたのに…。もちろんそんなとき他の人に「彼女いる?」って聞かれたら、「いる」って答えるよ。でもオレは、言葉でぴったり囲っちゃわなくても、付き合ってるのと同じもしくはそれ以上の関係ってあると思う。彼氏とか彼女って名前を付けることで、「あ、ほかの人と遊んじゃダメなんだ」って思うのって、オレ「絆が薄い」と思うんだよね。お互い好き同士の2人が一緒にいたら、他の人を好きになろうなんてまず思わないでしょ。

――でも「付き合った」女のコもいるよね?その違いは何でしょう?

確かに正直に言えば、最初の段階で相手が自分にとってすごいタイプの女のコだったら、他にいっちゃうんじゃないかと不安になって、自分が逆にそのコに彼女という名前を付けて付き合うことはありました。だから「付き合いたい」って思う女のコの気持ちもわかるんだよ。安定した肩書きが欲しいって言うのは、あるよね。うーん…自分としては、「結婚」が向いてるのかも。結婚てさ、それこそ制度や言葉に縛られるところがあるけど、でもそんな関係を何十年と続けたら、制度上の問題なんてどうでもよくなるじゃん? 帰る場所があって、素敵な奥さんがいて、ご飯を作って待っててくれたら、ほか寄り道する理由がみつからない。そんな関係が「自然」に成り立っている状態が理想。人間って、本来言葉を交わさなくても意思疎通が計れる動物なんですよ。それをオレは「人間的」だと思ってるんです。生きていく上で「人間的」な関係を作っていけることが、オレの理想なんですね。

――「なんでそんなにセックスにこだわるの?」

彼の話を聞いていて、結局彼が何故セックスに興味がないのかはわからなかった。でも、彼は「愛を伝える」ことは必要だと考えていて、日常のささいなやり取りに「愛」に満ちた瞬間を発見するのが得意なようだった。
彼から「逆になんでセックスに興味があるの?」と聞かれたら、私は一体なんと答えるだろう。「愛を感じるから」か?「じゃあ、セックス以外に愛を感じる時ってないの?」ううん、あると思う。「じゃあ、なんでそんなにセックスに興味があるの?」だって、気持ちいいじゃん。「セックス以外に気持ちいいこと、ないの?」ううん、ある。「なんでそんなにセックスにこだわるの?」……。答えはよくわからない。そういえば高校のとき付き合ってた男のコに「R君、あたしとセックスしたいだけなんじゃない?」なんて言ってた時期もあった。まるで安っぽい少女マンガの主人公のようなセリフだけど、あの時はあの時で、私も真剣だった。




Stanley

田中花

元性感エステ穣。 2006年まで、ウェブマガジン(nobody)にて風俗体験記(花日記)を執筆。 現在は、女性向け高収入アルバイト情報誌「てぃんくる」にてたまにコラム(根 ホリ葉ホリ)を書いています。 SM系フェミ系ギャルバンド(セックスレス)、tp担当。←ド素人 風俗の仕事は楽しかったけど、たくさんのお客さんに触れるにつれて、サービス としての性的行為と、お客さんへの気持ちと、お客さんそれぞれの気持ちと、 自分の性欲と、大切な相手の登場や喪失との間に矛盾や混乱がたくさん生じ、手 に負えなくなって辞めました。が、いまなお常識と性欲と感情に振り回される 日々。「自分が一番しっくりくるお付き合いとは何か」、探し求めて迷走中です !


TAGS: セックス - オナニー- 風俗 -


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