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結婚、妊娠、出産、子育てからセックスレス。そして夫に求めたら手を払いのけられたのをきっかけに不倫へ・・・。専業主婦のSAYAさんが送るセックスレス奮闘コラム。 連載期間:2005年〜2006年

どんな形でもいい、とにかく求められたい..。

半年〜1年に1度の行為なのに、夫婦のセックスはsayaが求めた時だけだった。 求めるといっても、セックスレスについて話し合いと称した喧嘩後の仲直りの為のセックス。 夫は、「これからは普通の夫婦がしている位(月に2回位)はするよ」と毎回言ってくれたが、 その言葉は完全なる口約束で、守られることは無かった。 あの頃の自分は気が狂いそうだった。浮気を疑い、夫の携帯電話を調べたり、 部屋にあったコンドームに小さく番号を書いたり、、。 その時は気づかなかったけど、当時はかなり精神的に追い詰められていたのだと思う。 ある日、同じ年の友人から「旦那が毎日求めてきて困る」と聞かされた時、 初めて自分が惨めに思えて、家に帰って大声で泣いた。 女としての自信はすっかり消え失せてしまった。 今思うと、自分から誘えば応じてくれたのかも知れない。 恥ずかしさもあるけど、女から誘うということを、プライドが許さなかったのかも知れない。 自分からセックスを誘うことがなかなか出来なかった。 しない事が当たり前になる前に、もっと積極的に誘えばよかったのかもしれない。

[どんな形でもいい、とにかく求められたい]そんな欲求が、 長い間のセックスレスで溜まっていたのだと思う。 不倫をした時、彼からセックスを求められたことが、 何よりうれしかった。その行為が相手にとっては単なる性欲処理だったとしても、 うれしかったのだ。レスする側の女性が「性欲処理として求められることが辛い」と言うのを聞いた時も、 求められるということがとても羨ましく感じるだけで、辛い気持ちが理解出来なかったから。

罪悪感からなのか? それとも[セックスレスと不倫について]をブログに書き、 読者から「セックスレス解消を頑張って!」という声を沢山頂いたからなのか、 諦めかけていたセックスレスについて、前向きに取り組もうという気持ちになった。 二人でお洒落な飲み屋に出かけたり、ラブホテルに行ったり、いつもとは少し趣向を変えて、 夫婦2人の時間を作るようにした。自分から誘うということをするようになると、 sayaが求める形でのセックスは、月に1度ほど応じてくれるようになった。 [セックスレス解消なのかも知れない!]と最初は思えたけれど、心の中の何かが満たされない。 求めているのはsayaだけだと感じたからだと思う。 夫から求められないことで、自分から誘ってばかりいることが惨めになり、 [別に夫とのセックスにこだわる必要は無いじゃない]という気持ちになった。 不倫をしてセックスをする相手を得たから、そう思うようになったのかもしれない。

不倫相手とのセックスにも、疑問を感じるようになっていた。[好きだから求められているのか?] [刺激的な行為をしたいために求められているのか..?]と悩むようになってきた。 最初は、[性欲処理のセックスでも求められればいいじゃない]と思えていたのに、 性欲処理と感じる行為では、虚しさを感じるだけで、満足できなかった。 誰と付き合っても、[この人は身体以外の私も求めてくれているのか..?]と疑うような気持ちになり、 かえって辛くなった。セックスレスで不倫をしているのに、 セックスを伴う不倫をすると、気持ちが不安定になって関係を長く継続出来ない。完全にセックスに翻弄されている自分がいた。

先月分のコラムを書いたときは諦めかけていたセックスレス解消。 あの後一冊の本を読んで考え方と気持ちが少し変化した。 それと同時にセックスレスも解消傾向にある。 今までにも、本に書かれていることと同じようなことを、忠告をしてくれる人がいたけれど、 聞く耳を持てなかった。気持ちに余裕が無く、被害者意識が強かったから、素直に人の言葉を聞くことが出来なかったのだと思う。 長くなってしまったので、本についてのお話はまた次回。(毎回続くのでごめんなさい)




Stanley

SAYA

パンを焼く事が趣味のごく普通の専業主婦。 10年間セックスレスに悩み、初めて不倫をした昨年11月から、不倫とセックスレスをテーマにしたウエブログ、『うさの婚外恋愛』を二ヶ月間書く。 別離してからは、ブログを移転してセックスレスと心的外傷、不倫についての気持ちを語ったウエブログ『セックスレス解消奮闘記』(閉鎖)、HP『saya’sroom』(閉鎖)を作成。


TAGS: セックス - 不倫 - セックスレス


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