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結婚、妊娠、出産、子育てからセックスレス。そして夫に求めたら手を払いのけられたのをきっかけに不倫へ・・・。専業主婦のSAYAさんが送るセックスレス奮闘コラム。 連載期間:2005年〜2006年

自分自身で選択していること

9月のはじめに、半年振りに旦那さんの部屋に呼ばれ身体を求められた。 求められるセックスをしてから、どれくらいたっていただろう..。 今回のセックスは、キスも求められた。普段はキスなんてしないのに。キスをするセックスだって、最後にしたのは、いつかわからない..。

慣れ親しんだはずのカラダなのに、まるで赤の他人に抱かれているみたいな感覚だった。旦那さんから求められることを望んでいたはずなのに、求められても嬉しさを感じられなかった。「次にセックスを求められたら、拒否をしよう」と思っていたのに、結局は拒否する事も出来ず、求めに応じてしまう。[どうして今更?]という気持ちのまま、集中する事すら出来ず、感じているふりをしてしまう。[早く終わって..]と思いながらするセックスは、生まれて初めてだった。

私自身、セックスレスを解消したいとは、今でも思っている 。 けど、こんなに長い間拒否されてきた、心の傷は思いのほか深くなってしまったのかもしれない。こんな風に求められる日を、ずっと待ち望んでいたはずなのに、いざ、求められてみると、[どうして今頃?]と言う気持ちや、[どうせまた、半年〜一年は求めてこないんだろう..]なんて、気持ちになり、素直に喜ぶ事が出来ない。実際に、このセックスの後、もう2週間経つけど、求めてくる気配もないから、この考えは間違えてはいなかったのだろう。

セックスを拒否されはじめた頃、旦那さんがしたい時にだけ、気まぐれに求められて、私がしたいと思う気持ちは置き去りにされていると思えて、その事がとても悲しかった。結局はそう思っても、自分から拒否する事は出来なかった。旦那さんは、私の性欲は無いと思っているのではないかな?

タイミングが合わなかっただけかも知れない。 せめて3年早くこんな風に求めてくれたら、セックスを外に求めたりはしなかったのかもしれないとも思う。もう5年以上前のことだけど、セックスレスの事で言い争いになった時、『セックスしたいなと思った事は何度もあったけれど、疲れているようだったし、眠っていたから誘えなかった。』と、言われたことがあった。タイミングが合わないのは、夫婦なのに本音で話さない。話そうとしてこなかった結果なのだろう。

今、私はセックスを家庭外に求めている状態だ。 女性の性欲のピークは30代。こんなことを永遠に続けられるわけでもないと言うのは分かってはいる、でも今すぐにやめて、これから閉経までセックスをしないで過ごすだなんて、正直考えられない。性欲がなくなるか、異性に相手にされなくなるか、このことが、家族に知られてしまうのか・・・。終わりがどのように来るかはわからないけど、遠くは無い未来には、何かを終わらせる日が必ず来るだろう。セックスが必要無くなる年齢になって、今している事を今のように肯定しているのか、否定し悔やんでいるのかはわからない。どちらに転ぼうと、これが今の私が最善と思って自分自身で選択している事だ。このことで起こりうるリスクと責任を、背負う日が来るかも知れないことを、覚悟しておかなければいけないと思っている。




Stanley

SAYA

パンを焼く事が趣味のごく普通の専業主婦。 10年間セックスレスに悩み、初めて不倫をした昨年11月から、不倫とセックスレスをテーマにしたウエブログ、『うさの婚外恋愛』を二ヶ月間書く。 別離してからは、ブログを移転してセックスレスと心的外傷、不倫についての気持ちを語ったウエブログ『セックスレス解消奮闘記』(閉鎖)、HP『saya’sroom』(閉鎖)を作成。


TAGS: セックス - 不倫 - セックスレス


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