ラブリーポップ公式マガジン

ERO-DVD

女性視点から考える、女性向けアダルトビデオ・アダルトDVDの可能性についてのコラム。 連載期間:2009年〜2010年

顔射ってどうなのよ?

これから秘境・アダルトビデオの密林の奥へと進めていくわけですが、 それ以前にずっと引っかかってたことを今回は書きます!

コレわからへんっていう第一位…「精液を顔にかける」! これさえなければ、エロ茶碗にあと三杯はおかわりできるところを…! 顔に精液をかける快楽、かけられる快楽っていうのが 想像できないってこともあるけど、 一番の理由は、「見てて自然さに欠ける」から。

レストランでハンバーグを注文したら 一緒にすっごいマズイ「ハンバーグもどき」がついてきた、みたいな。 よくわからない例えを出してしまったので、くわしく説明すると、 女性がビデオの中で、エロエロの濡れ濡れになるじゃないですか? それは、セックスの醍醐味のひとつ、 自分(男側、見てる側)があんな風にして、 こんな風にしたから、彼女がこうなった(もう感じまくって 我を忘れるくらい声をあげてどうにでもして!って状態)っていう、 コミュニケーションなわけっしょ?

でもそこでいきなり顔に出すって。 唐突すぎると思うんですよ。 男優さんが、「ううっ」っていったと思ったらハマッてるもん抜いて、 わざわざ顔までもってきて…?謎すぎる。 出演している男優さん、女優さん、そして見ている人も、コレ望んでんの? ほんとはちがうんじゃ…?という不自然さを感じますわ。 ただ、業界の習慣だからやってんじゃね?みたいな。 セックスしてるときに、「イキたい!」「イっちゃう!」「この女に出したい!」、 それはわかるんですよ。多くの人がそういうもんだろうと。 「顔にかけたい!」「かけて欲しい!」っていう人もいるだろうけど、 みんながみんなそうじゃないだろうと。 顔射じゃなきゃ絶対駄目っていう人か、 もうさんざんヤリつくして、「そろそろ顔にかけてみようかな?」 そういう、レアな欲求ちゃうんですかー?

アダルトビデオって、もちろんファンタジーで、 演技もばんばん入ってるだろうけど、 ファンタジーだからこそ、リアルなものごとの運びって、大事だと思うんですよ。 だって、みんなわざわざファンタジーを見るのは、 「これは嘘の作り話でデタラメだ」って思うためじゃなくて、 そこに、「ものすごくうまくいった理想の現実の合わせ鏡」 を感じたいからなんじゃないかと。 アダルトビデオは、特に、女のコが仕事でやっていようが、 本気で感じていたら、よい作品になりえるもんしょ。 や、演技だとしても、エロかったら、もうオケー。 エロい演技ができるって、感じるよりもさらにむつかしいし。

それがね、もう、判で押したようにフィニッシュは顔射。 こうこう、こういうセックスの流れがきたら、なんか他にあるやろ!と。 男が射精したのがわかる、とか、 女性の顔に精液がかかっている顔がエロい、とか いろんな理由はあるだろうけど、やっぱり。 顔射は、俺のもんっていうマーキングっていうことなのかな? と思うんだけど、いっつもそれすか〜?と萎えますわ。 それとも、世の男性の多くは強く顔射を望んでいるのだとしたらどうしよう…。 そんなことない…!と思いたい。 これからも続くであろうアダルトDVDの歴史の中で、 「昔は顔射が流行った時代もあるらしいスよ」「マジ?」 とかいうことになったらいいのに、と思います。

ラブリーポップさんのアダルトDVDはこういうポリシーでもって、 女性でもエロくなれるセレクトらしいです。 我が家に送られてきたDVDの数々も、顔射もあるものの、 どうよ?コレ?的な気分にはならず、かんなり使えてまーす。




Stanley

田中課長

人生は大喜利。迫りくる問題、難題、珍題に、おもしろいことを書いたりいった り実践したりしたいです。愛しているのはマンガとテキストサイト。


TAGS: 恋愛とセックス - レズビアン - 女性向けアダルト


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