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Choise

心が変われば身体に変化がおこる! 風子さんがオーガズムをえるまでの記録

彼との気持ち良いセックス

 

彼は私にヘルメットをかぶせてくれて、大きなバイクに二人乗りして近くの海辺を走った。 バイクに乗るなんて初めてだった。 スピードが出てくると、緊張で手足が硬くなった。

でも、彼の体にピタっとくっついてバイクに乗るなんて、もうサイコー!な気分だった。 まわりからは、ラブラブなカップルに見えただろう。(ワハ!)

夜の海は真っ暗だった。 以前なら、真っ暗な海はこわかった。 なにも見えない、先がわからないってことにおびえていた。 でも、今は違う。

暗い海も怖くない。(だからといって、海に入りたいってわけじゃなくてね) 暗い海を見ただけで勝手に怖がっていた自分が変わったんだな。 先がわからないっていうのも、今は当たり前に思う。 焦りや不安はある。

でもそれらはあるだけだ。 私はそれらをたっぷり味わってから手放す。 喜びも楽しさも味わったら手放す。 思い出にしがみつかない。

こうして生きていると、昨日は遠くなってくる。 昨日自分が何したかあんまり覚えていない。 さびしいと思うだろうか。 私は思わない。

明日や未来も怖くない。 今は今だけだから。 今を生きるっていう意味がわかった。 これも体験しないとわからない。

言葉で知ってることと、自分で体験して気づいたことは違う。

彼は駅前で私をバイクから降ろすと、ちょっといたずらっこみたいな目で 私を見て、バイクを飛ばして去っていった。 かっこいい・・・。 ステキだ・・・。 私も男に生まれ変わったら、ああいう男の人になりたいもんだ。

その日は、ぼーっとしながら部屋に帰った。

それから何日かして、あの年の離れた男性と、留学の話をするためにあった。 外国に住む知り合いがなかなか手続きに必要な書類を送ってくれないとのことだった。

でも、私はもう留学するしないは、どちらでもいいと思っていた。 いつかは行きたいけどね。 今年でなくても、いつでもいいんだー、とも思っていた。 で、その人は小さな車に私を乗せてくれて、海に向かった。 気晴らしにドライブでも、という感じだった。 つい先日、彼とバイクで走った道も通った。

そして、年上の彼がつれていってくれたのは、海を見下ろすことのできる景色のよい崖の上だった。 海のほうから風がふいて、気持ちよかった。

彼がふと、「これ食べてみろよ」といって、カップにはいった何かを手渡してくれた。 なんと手作りヨーグルトだった。 正直いって、手作りヨーグルトなんてお腹こわれないかな、とも思ったけど食べてみた。 おいしかった!とってもおいしかった。

そして、さらに自分で作ったふりかけをタッパーに入れておみやげに持たせてくれた。 彼は料理を作るのが好きで、私も好きなので、自然に話があった。 でも、こんなにおいしいヨーグルトもふりかけも食べたことなかった。 へえー、こんなにコワモテの人が意外だなあ。

そう、彼は年上ということもあるが、すごく顔がコワモテなんである。 初めて会ったときも、かなりこわい顔のおじさんだったので、最初はちょっとこわかった。 でも、よく見ると目がとても優しい人だった。 そして、今まであった男性では、あのセッションをした彼以外で一番私にやさしかった。 私の面倒を見てくれた。 私のことを考えてくれた。

私は、そう、心がほだされたんだ。

そして、何日か後にまた一緒に海に行こうと彼を誘った。 私はそれまで、ビキニなんかの露出度の高い水着を着たことがなかったので、一度着てみたかった。 それまで、押さえてきた自分の欲求に素直にしたがってみることにした。 つまりは、やりたいことをやりたくなったんだ。

そして、数日後、彼はなんと日光アレルギーだったので、海には入らず、 私だけビキニになって少しだけ海にはいった。 とても気持ちよかった。

彼は私のことをまぶしそうに見ていた。 でも、そんな視線も気にならなかった。 まるで、お父さんに見守られている娘のような感じだった。

海から上がって、近くの彼の部屋にあがった。 彼はバツイチで、今は一人暮らしをしていて、部屋はお世辞にもきたなかった。 服や荷物がパンパンに詰め込まれている部屋をみて、ああ過去を捨てられないんだな、と思った。 過去を捨てられない気持ちもなんとなくわかる。

まあ、いいや。座れるところがあれば。 という感じで、座って、彼が作ってくれたそうめんを食べた。 そうめんもおいしかったけど、そのつゆがまたおいしかった。 おそばやさんのよりおいしかった。 もちろん彼の手作り。 すごいなあ。

実家の母は、かならず市販のつゆの元を使うけど手作りはおいしいねえ。 とか話していたら、すっかり終電近くになってしまった。 駅まで送ってもらって、ふと、私の描いた絵をみてもらってないことに気づいた。

その頃、私は、自分の苦しい気持ちや心の混乱ぶりを絵にしていた。 それを彼にみてもらおうと、持ってきていたのを忘れていた。 「あ、これ見てもらえるかな?」と言うと、 彼は、「終電がなくなるぞ、また今度でいいじゃないか」と言ってくれた。 でも、私はどうしても今見てもらいたかったので、 「いいよ、電車なくなったら、駅前にあるビジネスホテルに泊まるから」 と言った。

彼は、少し考えてから、「じゃあ部屋で見よう。」 と言って車を走らせた。 私はてっきり彼の部屋に行くもんだと思ってたけど、彼は近くのラブホテルに車を入れた。

その時はとてもドキドキしたけど、彼とセックスしてもしなくてもどっちでもいいなあと思っていた。 彼もこういうことは慣れているらしくて、へんにギラギラしてなかったから。

部屋に入って、お風呂にはいって、歯磨きをして、ホテルの寝巻きを着て布団にはいった。 彼も、お風呂にはいって、歯磨きして、寝巻きを着て布団にはいってきた。 なんか、このまま2人で並んで寝てるだけでもいいなあと思った。 そいうえば、絵はまだ見てもらってなかったけど、まあいいか。

彼が、「なんか落ち着かないから手をにぎろう」と言ってきた。 「うん、いいよぉ」と言って手をつないだとたん、 彼がぎゅっと私をだきしめてきた。

もうあとは、そのままセックスの世界へ突入ーー!

彼とのセックスはとても気持ちよかった。 私のオマンコは濡れ濡れだった。 びっしょりと言ってもいいくらい。

うう、前の彼の時はあんなにカラカラ(おい!)だったのに、うれしいー♪ 彼はとても喜んでくれて、私のオマンコのしまり具合も最高だとほめてくれた。 それまでに、ラブグッズでトレーニングをつんだのがよかったんだニャア。

心から、涙が出るほどうれしかった。セックスでこんなに気持ちいいなんて。 前は挿入するのが痛くて痛くてたまらなかったから。 うれしい。 彼もとても喜んでくれている。

それまで、こういうなりゆきまかせのセックスなんてしたことがなかった。 誰かとおつきあいして、手順をふんでからでないとセックスしてはいけないと思っていた。 我ながらかなり古い貞操観念だったのねん。

だから、その日セックスし終わっても、つきあってほしいとかは思わなかった。 ただ、彼とのセックスはとっても気持ちよかった。 それだけだ。 なんだかわからないうちに、一晩で4回(!)くらいして、ファミレスでモーニングを食べて別れた。

これからどうなるんだろう、とは思ったが、 どうしたい、とかは思わなかった。 なるようになるだろうって。

何日か後に彼とあった。 彼も混乱しているようだった。 なんで、こんな若い女がおれとセックスするんだ? なんかあるんだろうか?まあいいか。 という感じだったみたい。

彼と会い、またラブホテルに行ってセックスした。 とても気持ちよかった。 電話でもたくさん話した。 私はだんだんと彼のことが好きになってきた。

セックスって好きになった人とするもんだ、と思っていたけど、 セックスしてから好きになる、というのもあるんだなと思った。

年齢がはなれていることなんて、全然気にならなかった。 他の男性では満足できないような話も、彼とは永遠と続いた。 そして、都会に住んでいた私は、彼の部屋の近くに引っ越すことにした。 もう騒がしい都会はいやだった。 海や山の近くに、彼の近くにいたかった。

決めたらすぐ行動。 あっさりとステキな部屋が見つかった。 今、私は彼とは一緒には住んでいないけれど、毎日会っている。 平日は私の部屋で夕飯を食べたり、休日は買い物にいったり、 彼もバイクに乗るので二人でバイクにのったりしている。

すごく平凡だけど、満ち足りた日々。 これが、長く険しい心の旅を終えた私の現在である。




Stanley

桜庭風子

セクシャリティーに関するコラムニストの卵、 現在35歳。 30歳をすぎてからいきなり人生が変化し出し、我ながらとてもダイナミックな体験をしてきました。 もっと多くの人が、セックスや性と自然に触れ合えるようになることを願っています♪


TAGS: 恋愛とセックス


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