| セクシャルヒーリングTAOの癒しのセクシャルエッセイ |
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幸せな家庭で、両親の愛情と適切な躾に育まれ、なに不自由なく大人になった。家庭環境を問うまでもなく、志乃さんの表情や、立ち居振る舞い、服装のセンス、などから上品な雰囲気が伝わってくる。そのせいか、26歳という年齢のわりにはしっくりと落ち着いている。
幼いころから夢見る少女だったという。空想の世界で遊ぶのが好きで、近所の友達の赤いジャンパーを脱がせて、それに手を通すと、「てんとう虫になるのよ」と言いながら滑り台から飛び降りた。右手首を捻挫し、顔面は赤黒く腫れあがり、両親にはこっぴどく叱られた。このような愉快な話をいっぱい聞かせてくれるので、いつも二人で転げまわるように笑いまくる。私はいつもその後に、お腹が痛くなってしまうのです。
私立の女子高では演劇部のリーダー。姉妹校の男子高の演劇部とは部活の交流があった。その部員の一人と付き合っていた。Yという評判の不良で、数人の男女の不良グループのボス格だ。良家のお嬢様で通っている志乃さんとYやそのグループとの交際は、学校や近所の好奇の対象になった。
「昔からそうだったみたい、ちょっと危ないことやイケナイことに近づきたくなるの。でも、どっぷりとそこに足を踏み入れるのは怖くて、そおっと近づいて、するりと逃げるのね。そのドキドキ感がたまらなく刺激的で」
志乃さん以外は、男の子も女の子も全員セックスの経験がある。3Pとか乱交とか、それぞれの刺激的な性の体験が生々しく飛び交う。演劇部の一年後輩で、志乃さんと一番仲良しの理沙の話が出た。Yの家で、その仲間たちと3人でセックスしたという。彼らの口から出る生々しい性の話は、どこか架空の世界のこととしか思えなかった。それが、「理沙」という主語がついたとき、その話は現実性をおび、その状況が隠微な映像として志乃さんの頭の中でぐるぐる廻るようになった。その日から、志乃さんはYに会っても口数が少なくなっていった。
「俺は理沙とは関係ないから。俺の家でちょっと話そうよ」
Yは志乃さんのことが気になったようで、ちょっとすまなさそうな口調で志乃さんを自宅に誘った。仲間の不良とその彼女の女子高生も一緒だった。応接間に入るとすぐに、Yと志乃さんを残して、カップルは二階の部屋に消えてしまった。応接間の空気が一瞬にして澱んだ。理沙の淫靡な映像が頭の中に浮かび上がった。
「危ない!」
ほとんど確信のように、そう思った。気づいたときには裸足で駅の改札口に立っていた。無意識のうちに危険からするりと逃げ出していたのだ。家に帰ってベッドに体を投げ出した。緊張がほぐれて、体がベッドに沈んでゆく。下腹部に熱いほてりを感じた。すべての感覚が性器に集中する。胸が高鳴り呼吸が乱れ、性器からは粘液が滲み出していた。危険からするりと逃げ出した後は、いつも性的高揚感が襲ってくる。
一年半ばかりの会社勤めの間にも、「するり」は幾度となく経験した。初めての男性は「するり」の相手ではなかった。お互いに真剣で安定した交際を重ねるうち、志乃さんは官能に目覚めていった。なんの支障もなく、周囲に祝福されて結婚した。
結婚して二年余り、夫との生活にはなんら不満はない。不満どころか、夫の温和な性格、妻に対する細やかな愛情、経済的にも安定した生活、そして夫婦の営みも・・・、誰もが羨むような幸せな結婚生活。友人たちにも、両親や妹にも、「理想的な結婚ね。本当に幸せそう」と、よく言われる。そのたびに、「幸せなんだけどね・・・・・」。いつも語尾が・・・・・になる。
危険な恋の遊びを楽しんでいた彼女も、いざ結婚になると保守を選択した。危険と日常とは食い合わせ。しかしやっかいなことは、危険な劇薬は、それ自体が強烈な扇情効果を持つという事実だ。
「それで、TAOに来ようと思われた動機は?」
「イケナイことがしてみたくて・・・・・」
結婚生活のルールを逸脱する快楽、微温的な日常にバクダンを投げ込む快楽・・・。そういった理不尽な性の快楽を否定することは、性の陰影(タブー、秘密)を見逃すことになる。性は決して正論では語りつくせないところに、性の複雑な奥行きがある。
志乃さんは昨年の忘年会にご夫婦で参加なさった、その人です。志乃さんご夫婦の後日談は長い長い物語になります。また機会があればということで。
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Inju・プロフィール |
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174cm 64kg
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セクシァル ヒーリング TAO
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