Good Vibe!
生理からオナニーまで、獣フェミニストの毎日
もうすぐ紅葉、布も色づき。 新たな生理とのお付き合い
こんにちは。もりもり☆アイアイです。
前回はイベントの告知でしたが、今回から本格的に「good
vibe!!」再開しました。 来年の春〜夏頃に再び休載の予定ですが、それまでは毎月連載致します！ どうぞよろしくお願い致します。
ところで、私が休載している間、田中課長に代打で連載してもらっていました。
課長さんと私は友人でして、「代打連載第３回 ヌケて違和感ないエロをもっと！」で、課長が見飽きたレズビアンものDVDは私が課長に貸したものでございます。
そのDVDは私が人生史上唯一購入のＨなＤＶＤ。そしてそれを貸したのは課長だけ。
というか、購入後しばらくして課長に貸したっきり返ってきていません。
でも、返ってこないのもそれはそれでおもしろい。
そのうちまた戻ってきたら、購入した頃に感じた良さをまた感じるのか、自分のエロ感覚をチェックしてみたい。
なんだか、課長にタイムカプセルとして預かってもらっている気分です。
さて、前回お知らせしたイベントは、「交流っていいな」と改めて実感するものでした。 お越しくださった方、ありがとうございました。
今回のイベントを機にした交流で、印象に残っていることの一つは、いちむらみさこさん（※１）が「まんこ独り語り」上映会の入場料代わりにと持ってこられた、お手製の布ナプキンです。
さてここで、生理経験者の方！
生理の時、どんな物を使ってきましたか？
そして、今、何を使っていますか？
<私の場合‥‥> 改めて考えてみれば生理になって早22年。 月１回とすると、260回くらいの生理を経験。
もう生理若輩者ではないはずなのに、その割にスキが多く、いまだに漏らすワタクシの生理歴を振り返ってみると‥‥
■使い捨てナプキンのみ
10歳〜15歳
↓
■タンポンに使い捨てナプキンを併用
15歳〜25歳くらい
↓
■タンポンに布ナプキンを併用
（たまに使い捨てナプキンを使うことも）
25歳くらいから26歳くらい
↓
■月経カップ（※２）に布ナプキンを併用
（たまに使い捨てナプキンを使ったり、タンポンを使うことも）
26歳くらいから現在
布ナプキンは、5種類持っています。
・正方形の布ナプ（市販）
・自分で縫った正方形の布ナプ
・織物シートのような薄い布ナプ（市販）
・スナップボタンで留めるタイプの真っ赤な布ナプ（市販）
・スナップボタンで留めるタイプのポップな柄の布ナプ（市販）
一番気にいっているのは、スナップボタン留めのポップな柄のもの。 これは、この連載が掲載されている「Lovely
Pop」で購入したものです。 お気に入りポイントは、 ナプキンの中にパットをセットすればより吸収するように、
セットしなければより薄く、と調節できるところ。 中のパットだけで使うこともでき、中のパットがすごく滑らかな感触で気持ちいいのもグッド。
それから、下着にスナップボタンでセットした時の安定感もポイントが高い。
あと、私のは黄色をベースにオレンジのストライプが入ったもので、色合いが明るく楽しいとこも、いい。
と、布ナプは好きで、いろいろなタイプを試し、親しんできたのですが、
いちむらみさこさんの布ナプは、そのどれとも違う斬新なもので、とても驚きました。
そのナプキンは、リンゴの木をモチーフに木の形をしています。 葉っぱのところに、白い葉が縫いつけられています。
中に白いリンゴのパットを入れて使え、血が染みると白のリンゴが赤に染まります。
驚いたのは、まずは形！
当たり前ですが、どんな形だっていいのでした。 なのに私は、 ナプキンは四角あるいは使い捨てナプキンに似た形！
と決めてかかっていました。
そして更なる驚きは厚さ。 このナプキンは畳むと、少なくとも厚さが２センチはあります。
私にとってナプキンは月経カップやタンポンとセットで使う、念の為のもの。
というわけで私の場合、ナプキンに厚さはあまり必要ないのではありますが、 このリンゴ布ナプは、その２センチという圧倒的な厚さから、
「アウターにひびいたっていいのさ」という強気が感じられ、斬新でとても刺激的！。
そして最大の驚きは、血で色づけするという発想！ うまく、白い葉っぱを紅葉させたい！、リンゴを赤くしたい！と思うと、
血が出るのが待ち遠しい。 生理のことは特に嫌いではありませんでしたが、 こんなに生理が楽しみなのは、まん拓以来（注３）。
布ナプを自分で縫ったこともあるのに、 生理の血で作品を作ることを試したこともあるのに、
こんなナプキンを作ろうなんて発想は、私にはありませんでした。
交流って、私になかった考えや感覚に出会うことができて、本当にすごい。
これからも、自分にとって楽しい方法、気持ちのいい方法、便利な方法を 見つけて、作り出して、紹介して、
その時々に選んで、生理と末永くお付き合いしていきたいです。
って、これまでのマイ人生、生理のある期間がない期間の２倍以上なので、 なんだかいつまでも生理のある期間が続くような気がしますが、
そのうち生理はなくなるはずですよね。
そうなると、残りの生理の機会を有効に使わなくちゃ、とますます気持ち高ぶり、
生理が非常に楽しみ。 ビバ！ビバ！、生理！！ 待ってるぜ！
※１：「連載第７回 どうやってちゃんと生きていくか？」にて、著書『Ｄｅａｒキクチさん、──ブルーテント村とチョコレート』（いちむらみさこ著、キョートット出版発行）を紹介しています。
※２：月経カップは使い捨てない生理用品。 直径4センチ深さ5センチのおちょこ型の部分に引っ張るための軸が付いています。
少し折り畳んで膣に入れ、血が溜まったら、膣から引き出し血を捨てて、また挿入して使います。 お手入れは血を洗い流す程度で面倒なし。
天然ゴム製のものとシリコン製のものがあり、私は天然ゴム製のキーパー（The Keeper）を使っています。 私にとってキーパーは、
ゴミを出さなくてよい、生理用品を買いに行かなくてよい、生理の都度お金がかからない、血が吸収されるわけではないので出血量がよくわかってオモシロイ、とよいこと多し。
よくないところは、出し入れする際、血が手に割とつく事と個室内に手洗いがないトイレだとキーパーを洗えず少し不便な事。
あと、膣が血でぬめっている時は入りやすいが、お風呂で膣らへんを洗った後だと、膣が血でぬめってないので非常に入れにくい事。
なお、私はすんなりうまく使えるようになりましたが、他に試してみた人の話を聞くと、違和感があったり、痛かったり、うまく使えていない人も割といます。
※３：まん拓については、「連載第9回 「あそこ」じゃなくなる、マンコとの付き合い方 その3。」に書いてます。
もりもり☆アイアイ
大学卒論で女性器と女性との関わりをとりあげた、通称マン卒（「<性>にどう抵抗するか：<女性性器>を出発点にして」）を提出。研究者になるつもりが、進路変更。某資格取得のため真面目に勉強中。「あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG（Feminism and Radical Onanie Group）」コアメンバー。
