ラブリーポップ公式マガジン

Good Vibe!

生理からオナニーまで、獣フェミニストの毎日

 性をココロおきなく楽しむために

ラブリーポップのかおるさんから、もりもり☆アイアイさんの代打をおおせつか った田中課長です。

楽しみたい人もそうでもない人にもオススメ!

 セックスに興味があったものの、それがなんなのか、ちっともわかりませんでいたよ、長い間。私は、かつて、セックスのときはずっと、目をつぶってたんだけど、それは、そうするもんだ、と思い込んでいたせい。そうした方が感じるから、とか、実際的な理由じゃなくて、単にそう思ってただけなんすよね。そういうところからも伺えるように、当時は、のれんに腕押しのような、気持ちいいんだかイマイチなんだかもわからないような、ぼんやりとした意識でセックスしてて。

 が、少しずつかわってきて、あれっ私はセックスのとき、何が起こっているか見たいのに、目を閉じてるよ!と気がついたときにはかなりの衝撃でした。なんで今までそうしなかったんだろう。それからは、目をカッと見開き、相手をじっと見たりして、怖がられたりしています。あ、ごめんごめんといきなり目をつぶったりして、さらに嫌がられてたりします。また、自分がカラダの快楽だけ感じたいときは、臨機応変に目を閉じたりもして。つまり、ようやく自分の思い込みのルールに縛られているんじゃなくて、欲望にしたがったコトをやれるようになったと。

 そう変化していくのに、どのくらい時間がかかってたかというと、約十年。そんなにかかった。その間、友達とセックスの話をしていて、その人が相手を見て興奮する、という話をきいても、そのときは、へー、そんな人もいるんだーとまったくピンとこなかったのでした。まだ、その欲望さえ生まれてなかったんだろうなあ、たぶん。もちろん、まだ今も発展途上。バリバリウハウハのセックスをしているかというったら、まあ、ぜんぜんそうじゃないです。まだまだこれからさ!

 「 性的虐待を受けた人のポジティブ・セックス・ガイド」(ステイシー・ヘインズ著/伊藤有里訳/明石書店)という本は、子ども時代に性虐待にあった人が、回復するためのすっごいよい本なのですけど、これを友達に見せてもらったとき、私は犯罪と判定されるような性的な虐待は受けていないけれど、性に対する積極性を、いつのまにか自ら閉じ込めてしまっている状況は、程度は違えど、虐待を受けた人ととても似ているな、と思いました。そして、性に対して、罪悪感を持っていたり、その結果、嫌なことをいえないままセックスしたり、私のように「そうしなきゃならないから」というような理由で、それほどやりたくないコトまでやってる、そういうの人はすごく多いんじゃないかと予想もしました。ものすごく短絡的にいってしまうと、多くの人が、性のネガティブなイメージで、多かれ少なかれ、性を楽しむことを侵食されているんじゃないか。 この本、性をココロおきなく楽しむために、ほんっとーに懇切丁寧にノウハウが書かれています。セックスをするしないかかわらず、とてもよい本。人間というのは、ごく当たり前に、性的な存在なんだ、と改めて思いますよ。めちゃくちゃオススメします!




Stanley

もりもり☆アイアイ

大学卒論で女性器と女性との関わりをとりあげた、通称マン卒(「<性>にどう抵抗するか:<女性性器>を出発点にして」)を提出。研究者になるつもりが、進路変更。某資格取得のため真面目に勉強中。「あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG(Feminism and Radical Onanie Group)」コアメンバー。


TAGS: 女性


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