ラブリーポップ公式マガジン

Good Vibe!

生理からオナニーまで、獣フェミニストの毎日

また、もらしちまった!!

<女>ってことでまとめられちゃって、評価がちゃんとしてもらえなかったり、力を奪われたり、そういうことありませんか。そういうことに、実は、それはあなたの問題じゃなくて、<女>ってまとめてみちゃうことが問題なんですよ、という視点をくれるのが、フェミニズム。フェミニズムの視点で見ると、世の中の事が前とは違ってみえて、ちょっとしんどかったりすることもあるけど、対処法を考えられたり、自分が悪いワケじゃないって考えられるようになる。生きていくための重要な方法が学べます。ただ、フェミニズムって本とかで勉強することになりがち。そうすると、クドカンのドラマ観て笑っている自分、ふにゃふにゃ〜っとオナニーしている自分、そういう自分とフェミニズムがなんか隔たっているように思えてくることがあります。そこで、勉強だけのフェミニズムではなく、毎日のいろんな楽しい事ややっかいな事とフェミニズムをちゃんとつなげて、実践していくために、私は、「獣(けだもの)フェミニスト」を自認(あっ、でもトラじゃなくて、最近はネコぐらいかもしれん。ちょっと日和見。)。そんな、もりもり☆アイアイが、なんだかんだを書く、新連載はじめます。ご愛読よろしく!

 あの日は何だか爽快でした。仕事の疲れも気にならず、軽快に自転車に乗り、帰宅の途へ。橋を渡り、川沿いの木々を遠く、遠くまで見る。とても気持ちよい日暮れ。坂道でもないところも、立ちこぎをして風を感じる、少し寒い日。ここまで、万事、調子は、よかったのです。

 家に帰り、階段駆け上がり、トイレにイン。尿を足し、紙で拭き、‥‥、?、むん?、今一度紙で拭き、‥‥、??なんだかぬるっとしてる?? 「血じゃん!!」えっ、どういうこと?まだ生理じゃないよね。こんなに付いてるってことはパンツも?あっ、パンツもー!!てことは、ズボンも?あっ、ズボンもー!!ズボンの表面も?わっ!、表面もー!!!

 ズボン表面には直径10cm弱の血染みが出来ていました。一体いつから?確か、3時間ぐらい前にトイレに行った時には、血なんて全然だったのに。それより何より、立ちこぎしてる間中、周りの人は私の血染みを見てたんじゃ?気づいてなかったから何も隠してなかったよ。仕事場でも見られたんじゃ?仕事場の椅子にも血がついてるんじゃないかしら。

 爽快な気分は一転。私は正体のよくわからない不安な気持ちに襲われ、気が遠くなってきました。幸い、次の日仕事場に行ったところ、椅子には血染み無し。心配だったので、同僚にも聞いたところ、「モレてたの気づかなかったよ」とのことでした。

 生理の気配も感じないままに、ズボンにまで至る血モレをしたのは初めてだったので、ショックは大きく、友人達に血漏らし経験を聞いてみました。しょっちゅう漏らす人からパンツには漏らしてもズボンに漏らしたことはない人まで様々でした。けど、少なからぬ人がズボンにまで漏らした経験あり。

 けど皆さん!その割に血を漏らしてる人を私は見たことないです。皆さんはいかがですか?みんな漏らしたら、最大限努力してバレないようにしているのだろうか。私も、「別にいいじゃんモレることだってあるさ」と思って気持ちをごまかそうとはするものの、不安には勝てず、何だかんだいって、必死に隠します。何があんなに不安なのか、わかんないし、ホント漏れててもいいとは一応思うんだけどなー。血モレを指摘されても、「いやあー、血モレしてます?次からは早めにトイレに行ってみよっかな」ぐらいの軽い感じで飄々としていられるようになった時に、私の女としての次のステージが始まる気がします。が、小心者の私にはまだまだ遠いステージです。

 と、必死に血モレを隠す小心者の私ですが、その割に「準備」とか「前もって」とか「用意周到」という言葉が身についておらず、パンツ漏れはもちろん、ズボンに至る漏れも数知れず。血モレだけならまだしも、一度は布ナプキン(血染み付き)を落とし、落下現場と思われる図書館内を探しまわったこともあります(当時トランクスを愛用しており、トランクスにスナップボタンを付けて布ナプキンを装着。スナップボタンが小さく、しっかり固定されていなかった為、落下)。私の生理が始まり丸20年。妊娠による中断もないので、生理日をおそらく1000日は経験。1000日もの体験にもかかわらず、三十路突入の今も漏らしてます。十代、二十代の頃と変わらないのは、体力でもなんでもなく、血を漏らす事。そんな私も、今回の血モレで、次回の生理予定日をスケジュール帳に書いてみることを覚えました。ただ性分はそうは変わると思えず、この分だと、来るべき四十路も血モレとともに。五十路だとそろそろ血はモレなくとも、今度は尿モレをしていそう。せめて閉経後に、血はモレずとも、尿モレる、とならぬよう、骨盤底筋鍛えなイカン。 新年決意、新たです!




Stanley

もりもり☆アイアイ

大学卒論で女性器と女性との関わりをとりあげた、通称マン卒(「<性>にどう抵抗するか:<女性性器>を出発点にして」)を提出。研究者になるつもりが、進路変更。某資格取得のため真面目に勉強中。「あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG(Feminism and Radical Onanie Group)」コアメンバー。


TAGS: 女性


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