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生理からオナニーまで、獣フェミニストの毎日

Vol.18 よるとしなみにのりにのる!【最終回】


 初冬の暖かさはなんだったのでしょう。 大変寒い昨今ですが、いかがおすごしでしょうか。

 さて、休みながらも続けてきた本連載ですが、今回で一区切り、一旦終了することとなりました。  休みが多いにもかかわらず、読んで下さっていた方、ありがとうございました。  連載の間に季節がめぐり、私の年齢も増えました。

 さてわたくしは、 歳を重ねることは経験値を増すし、どんどんネットワークも広がるし、いいことがいっぱい! 「若い=よい、若い=素晴らしい」って誰が決めたんや! 歳をとることに卑屈になることはない。 あと、百年は生きたい!社会がどう変わるか、何が起こるか知りたい!  と、思っております。

 しかし、世の中は、歳をとることに否定的な話であふれております。  油断していると、「若い=よい、歳をとる=悪い」という、空気みたいに皆を覆っているものにひきずられてしまいそうになります。 特に、女性に対してや、また女性の間では、「若い=よい、歳をとる=悪い」の空気が濃い。皮膚から染みて身体に沈殿しているかのごとく、蔓延しております。

「私、もうおばちゃんやし」とか、「若くないから、ムリ」とかの歳を理由にした自己卑下、自己抑制それから「おばはんは変なこと言う」とか、歳をもとにした悪評価が日常すみずみにあふれかえっております。 こういうことを聞くと、私は同調せず、「自分から貶めなくてもいいじゃないですか。輝いてはります」とか「ムリって決めないでやったらできるんちゃいますか」等、発言し、歳をもとにした悪評価には、「その人が訳わからんだけなんちゃいますか」等、歳を理由にしない解釈を提案するようにしております。  たいがい、「若い=よい、歳を重ねる=悪い」という基準は自分だけでなく会話の相手も共有しているという前提なので、会話がちょっと立ち止まる感じになり、ノリが悪くなることもあります。たわいもない日常会話がいちいち詰まってしまったりするのですが、なるだけ同調はせず。

 自分がそうは思ってないのに「そうですよね。私も〜」って話をするのは気分が悪いし、あまりにも「若い=よい、歳をとる=悪い」が圧倒的なので、話を合わせてしまうと、本当にひきずられてしまいそうになるもんで。

 しかし、ひきずられるっていうのは、私の中で、“なんだって?「若い=よい、歳をとる=悪い」?そんなことない!!”っていうのが、しっかりきっちり確立されていない証拠!  そうなんよ、なんだかんだ言ってどっかで「若い=よい、歳をとる=悪い」にひきずられているんスよ。  実年齢を言った時、「二十代だと思ってました」と言われたら、“若くみられた=褒められた!”と喜んじゃいますもの。 それから、陰毛の中に白い毛を発見した時のガッカリ、ションボリ感も、「若い=よい、歳をとる=悪い」にひきずられてるって象徴。

   そんな、「若い=よい、歳をとる=悪い」はおかしいと思いつつもひきずられる私の、寄る年波にノリに乗るためのテーマソングを発見しました。  それは小林万里子さんの「せんたくブギ」(*)。  1980年代初めにシングルで発売された歌で、男ばかりいい目をしている間、女がしているのは洗濯。洗濯はやめて女もいい目をしよう、ということが賑やかに力強く歌われています。  この歌で私が一番好きなところは、歳を重ねた女に対する基本的に蔑称となる「オバン」という言葉を小林さんが「オバン、オバン、オバン」と連呼し、「オバンも、ワイルドに〜!!」「ラジカルに〜!!」と叫ぶところ。  これでもかとオバンを連呼する小林さんの歌を聴くと、自分の中の、オバン悪評価が弾け飛んでいきます。

 実年齢より若く見えることが賞賛される世の中でございますが、「せんたくブギ」をテーマに、「オバン」が褒め言葉に思えるぐらい、ガッチリタップリ年を重ねていきたいものです。

 歳はどの人も同じく重ねていきます。 みなさま、寄る年波にノリに乗ってくださいませ。  

 最後に。  これまでお読み下さり、ありがとうございました。

* 「せんたくブギ」は、小林万里子『First Album』(2006, CLINCK RECORDS, CRCD5006)に収録されています。

プロフィール

もりもり☆アイアイさんの本が出版されました!
もりもり☆アイアイ
大学の卒業論文として、女性器と女性との関わりをとりあげた、通称マン卒(「

<性>にどう抵抗するか:<女性性器>を出発点にして」)を提出。研究者になるつもりが、進路変更。ここ数年は、某資格取得のため真面目に勉強中。「あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG(Feminism and Radical Onanie Group)」コアメンバー。
バックナンバー
・VOL.01 またもらしちまった
vol.2地球に優しく、財布に優しく、バイブで節約!
vol.3蛙も跳ねた。春です。
vol.4「チンコ」はいいよね。長瀬にだって言ってもらえるしさ
vol.5背後から襲撃!立ちションハンター!!
vol.6マンコとの付き合い方 その1
vol.7どうやってちゃんと生きていくか?
vol.7「あそこ」じゃなくなる、マンコとの付き合い方 その2
vol.8「あそこ」じゃなくなる、マンコとの付き合い方 その3
vol.8奇抜なスタイルであっても、多くの人のココロを動かした彼
vol.9性をココロおきなく楽しむために
vol.10ヌケて違和感ないエロをもっと!
vol.11彼女らを好きな理由
vol.12好き、という気持ちを大事にする。
vol.13「今月のフェミ的」出版記念イベント
vol.14新たな生理とのお付き合い
vol.15空想!生理用品大会
vol.16今年最後のGood Vi be!!は「グッジョブ」!!
vol.17自分ケア。いたわり上手が今年の目標!!
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