広告代理店モテ男のセックス事情。【About him】

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29歳男性。世田谷区在住。広告代理店に就職し、大手企業のアートディレクションに携わる。

 

Q&A

 

<ご本人について>
1:ご結婚されていますか?結婚何年目でしょうか?
してません。

2:彼女はいますか?付き合ってどのくらいですか?
彼女はいます。友達の友達として知り合って、付き合って一年くらい。結婚は…来年とかいう話になってなくもない(笑)。

3:お仕事は何をされていますか?忙しいですか?
うーん、まちまちなんだよね。朝9時から翌日の朝まで働く日もあれば、14時に会社行って、17時にはもう帰ってくることもある。

4:休みの日には何をして過ごすのが好きですか?
彼女とか友達と、映画館や美術館に行ったり、演劇に行ったりしてるかな。でも、例えば月曜に打ち合わせがあると、土日にアイデアを考えてこいって話になるよね?だから、遊びと仕事の境ってあんまりない。

<女性観について>
5:ご夫婦(カップル)の間では、相手にどう呼ばれたいですか?相手をどう呼びたいですか?
名前で。向こうはチャンづけ。これまでも、大体名前で呼び合うかな。

6:初恋について、どんな女性だったか教えて下さい。
初恋ってさ、いろいろあるじゃん?何を初恋って呼んだらいいのかわからないけど…。異性を意識した一番古い記憶は、幼稚園。いわゆる美少女で、みんなの人気者だった。

7:女ってわからない、と感じる瞬間を教えて下さい。
女の人って、別れた後の切り替えがすごい早いよね。男の方が引きずると思う。精神的に女の人の方が強く出来てると思う。俺の持論なんだけど、やっぱ女の人って、出産があるからエムよりで、痛みに対してタフなんじゃないかな?

<性欲について>
8:ご夫婦で(カップルで)最後にセックスなさったのはいつですか?3ヶ月に何回くらいセックスしますか?
生々しくなるから具体的な日程はやめとくけど(笑)…最近。大体、週に2回くらいかなぁ。深く考えたことないなぁ。

9:セックスしたくなるのはどんなときですか?オナニーは?
そういうきっかけって、あんまりないかなぁ。ふと。彼女と一緒に住んでるから、自分でっていうのは、機会があまりない。

10:浮気したこと、したくなることはありますか?浮気相手と彼女の違いは何でしたか?
浮気って、拒否感がある訳じゃないけど、これまでその機会があまりなかったな。過去、一回はあったけど、既に彼女に気持ちはなくて、一週間後には別れた。

<セックスでの女性の理想的な行動について>
11:セックスには、どれくらいの時間をかけたいですか?
特に決めてないかな。

12:セックスに積極的(消極的)な女性をどう思いますか?
消極的な女の人は、損してるな、って思う。今まで良いセックスをしてこなかったんだろうなって。男って、自分が気持ちよくなりたいって人が多いじゃん?
積極的な女の人は、全然良いと思う。奥さんや彼女には清楚でいてほしい(インタビューvol1、2より)っていう意見は、女性に夢を持ちすぎてると思う(笑)。

13:女性がオナニーすることについて、抵抗はありますか?自分の彼女だったら?
別に性欲って誰にでもあるものだから仕方ないとは思うけど、あまり言わないでほしいかな。

14:セックスした相手が処女だったら嬉しいですか?嫌ですか?
年齢によるよね。20歳とか、20代前半だったら、責任は少し感じるけど、あまり気にはしない。25歳を過ぎてってなると、このコなんか問題あるのかなって思っちゃう。

15:風俗に行ったことはありますか?キャバクラは?
どっちも仕事の付き合いで何度か。風俗は性欲の処理としてアリだろうとは思うけど、わざわざ行く気にはならない。やっぱりさ、相手がプロでそういう場所だったら、ムードゼロじゃん?

16:女性の臭いや体液って気になりますか?彼女だったら?
あんまり好きじゃない。彼女でも同じ。

17:キスは好きですか?
特に手順のどれが好きとかあんまりなくて、相手が気持ちいいと思ってるかっていうのが重要。相手が気持ちいいと思ってたら、それをたくさんしたいって思う。自分が特に好きな行為って、あんまりないかな。

18:セックスのときに声を出す女をどう思いますか?
人によって気持ちいいときの反応って違うじゃん?それがほんとかどうかってのは気にするけどね。特に声がどう、っていうのはない。

19:騎上位とバックだったら、どっちのほうが興奮しますか?
さっきの話と同じで、相手次第だけど、俺の経験上バックの方が好きな女の人が多い気がする。

20:あなたにとってセックスとは?
彼女とだったら、コミュニケーション、かなぁ。食事や映画に行くのと同じかも。

 

 


今回のインタビューの彼とは、時折立ち寄っていた飲み屋さんで知り合った。お店では、彼と2人でじっくり話した記憶はなく、せいぜい何人かで飲みながら、他愛もない雑談をした程度の仲だった。それなのに私が彼に声をかけたのは、正直に言って少し彼のことが気になっていたからだ。彼の顔が、非常にきれいで、鼻にかかった声が素敵で、着ている洋服がいつもかわいいから。私にとって彼は、「好きな感じ」のコラージュのような男だった。彼がどんな恋愛をするのか、彼がどんなセックスをするのか。彼の考えていることがとても知りたい、私はずっと以前からそう思っていた。でも勇気が出なかった。「インタビュー」なんて、言い訳に過ぎなかったと告白しておく。

「彼女はいますか?結婚は?」
「彼女いるよ。結婚は来年あたり、って話がなくもない」
私がずっと知りたかった答えを、彼はさらりと口にした。彼女とは、ちょうど私と彼が出会った頃から付き合い始めて、今は一緒に住んでいるという彼。
私は自分の動揺を隠そうと、「ふーん」と白々しく質問用紙に目を落とした。

●モテても、モテなくても、どっちでもいい

とにかく彼の顔はキレイで、更に彼はとても偏差値が高かった。
「相当モテたんじゃないですか?」
高校のときに、別の高校にファンクラブが2つあった、と彼は言った。友達の彼女に告白されたことも、ストーカーの被害を受けたこともあった。当時は自分が悪いのかなって悩んだりもしたという。しかし、最近は、「嫌みに聞こえるかもしれないけど、慣れちゃった」と彼は笑う。
「ほめられると嬉しいけど、正直今は、モテてもモテなくてもどっちでもいい。自分の好きな人にモテればそれで良い」と彼。
外見については、それで得することがあるんだったら利用すればいい、そう思うようになった。
「利用するって?」
「うーん、友達になりやすかったりとか、そんなちっちゃなことだけどね」
「向こうがコッチに好意を持ってて、友達になれる?」
「それで向こうが離れてくのは、向こうの勝手。それでも友達でいたいって思ってくれる人とは友達になれると思う」
では、その中でも彼と付き合えるのは、どんな女性なのだろう?
彼は笑顔で言葉を返した。
「高校が共学だった人って、友達から好きになれたりするじゃん?俺は、男子校だったせいか、異性に会う時は、初対面で相手が恋愛対象かどうかって決まっちゃうんだよね。好きとかじゃないけど、この人だったら付き合えるなっていうラインがある。初対面でいいなって思った人の中で、少しずつ話をして、気が合う人と付き合うっていう感じ」
ところで、彼と、彼にとって異性である私とは、今日が初対面では、ない(笑)。

●35歳過ぎて結婚してない男の人って、何かしら問題があるって思う

「今の彼女はどんな人?」
「うーん。彼女は、趣味が合うし、あと、合わせようとしてくれるかな。逆に俺は、彼女の趣味に興味がなかったらあまり知ろうとはしないんだけど。付き合うと力関係ってあるじゃん?好きでいるよりも、好かれてる方がうまくいくと思う」
「さっき、結婚って話があったけど?」
「うん、まぁ向こうが勝手に」彼は曖昧に言葉を濁した。
「昔は30くらいでって、なんとなく思っていたけど…」という彼は、現在29歳だった。答えが曖昧になのは、仕事のことが原因だという。
「忙しいってこと?」
「いや、忙しいのは、この先10年は変わらないと思うけど、今はようやく仕事の芽が出始めた時期なんだよね。いずれは仕事で独立したくて。で、そのキャリアプランを考えると、今のタイミングで結婚するべきか、考えるよね」と彼。
私は彼の話をすぐに理解することができなかった。なにしろ、結婚の話をしているのに彼女の話が出てこないのだ。
戸惑う私に、彼は笑顔で言葉を続けた。
「女の人ってこの人って相手とじゃないと結婚しないと思うけど、男の人って「結婚したいな」ってタイミングで付き合ってる人と結婚すると思うのね。だから、結婚する気があるいい男の人って全員結婚しちゃう。だけど、女の人って「結婚願望あっても、なんでこの歳まで独身?」って人が結構いたりするじゃん?それは多分、これまで付き合って来た男が結婚するタイミングじゃなかっただけなんじゃないかな、って思う」
なるほど。確かに言われてみれば、私の周りの男女にも当てはまることは多かった。
ライフプランの一部としての結婚か。来年結婚するかもという相手の口から出る言葉があまりに現実的なのが、なんだか少しい寂しい気がした。いや、来年結婚するからこそ現実的になるのだろう。

●セックスは、カレーみたいなもの

「どういう時にセックスしたくなります?」
「したくなるっていうのは、あまりないかなぁ。ふと。習慣的にって感じ」
「彼女と一緒に住むようになって、セックスのペースとか感じ方って、変わりました?」
「うーん、付き合った頃から変わらないな」
「パターン化しません?」
「確かにそうなるけど、それも別に嫌じゃないかな。アブノーマルなことに興味もないし。自分の中では、それってイベント的なことではないのかもしれないね。ほら、カレーは週1でも飽きないような」
なるほど。
わかりやすい例えだった。彼にとって、セックスはカレーなのか。週1で出てくる家のカレー。
それは習慣だけど、でも決して待ち遠しくない訳ではない。
「だったら、結婚してもセックスレスにはならないと思います?」
「ないと思う。カレーライスだからさ。相手に異性を感じなくなっちゃうとそうなっちゃうのかもしれないけど。まぁでも、これまで彼女と付き合った期間って2年半が最長だから、それ以降自分が実際にどう感じるのかは、実際にはわからないけどね」

●オナニーは、排泄みたいなもの

「オナニーする女の人って、どう思います?」と質問すると、
「別に性欲って誰にでもあるものだから仕方ないとは思うよ。けど、あまり言わないでほしいかな。俺も言わないし。それって排泄と一緒で、昨日の夜、トイレに行ってこんなに出たって、別に言わないじゃん?言う必要ないし、聞きたくもないと思う」との答えを返してくれた。
それ以外にも何度か私はオナニーについての質問をしたが、彼が一度も「オナニー」という言葉を口にしようとしなかったのが印象的だった。

●セックスに「飢え」ている

「最後に、あなたにとってのセックスとは?」
「コミュニケーション。特に彼女とのセックスってコミュニケーションで、食事に行ったり映画をみたりすることと同じだったりするかもね」
せっかくチャンスがたくさんありそうなのに、そう言ってあっさりといろんな可能性を切り捨てる彼の姿は、とても潔くてさわやかだった。
しかし同時に、そんな彼の行為が、私にはすごくもったいない気がしてならなかった。
いつから彼は、セックスをカレーだと思うようになったのか。
なんで、オナニーを排泄だと言ってしまえるのか。
それは言い換えれば、
なんで私は、セックスをカレーだとは思うようにならなかったのか。
なんで私は、オナニーを排泄だと言ってしまえないのか。
と言うことを意味している。
もしかしたら私は、自分の想像以上に、セックスに「飢え」ているのかもしれなかった。
そんな風に思ったのは初めてだった。

 

 

 

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