KAORU sta ~vol.36 時代の変化の中で何にも変化していないこと
先日、とある男性(50代中旬)とご飯を食べてた時のこと。
「俺はさ、若者が電車にのってたむろっていると腹がたつんだよ」と。
電車のマナーの悪さに腹がたっているんなら、マナーが悪いのは若者だけじゃないはずだ。
まぁー、楽しくご飯を食べているしょっぱなからから、批判や文句を言う人は大概【欲求不満】なんだな。面倒なんで、「そーーなんだ」と軽く返す私。
で、ちょいと興味があったから、質問してみた。
「それって今の若者は駄目論、みたいな?」
50代オッサン「そう」私「そう、今の若者は凄い進化しているよ。情報もしっかり分別できるし、お金でなく、社会貢献したいという若者も多くなっているし。格差はあるけどね。たださ、格差はさ、いつの時代でもあるよ。優秀な人は凄い優秀だし、チャラい人はずーーーーーとチャラいしね。
先日、世界から貧困をなくすというセミナーに行ったら、20代前半でシカゴに留学して、帰国してすぐにこのセミナーに参加しているっていう大学生に会ったよ。三ヶ国語も話し、社会貢献したいから、大学卒業したら就職しないで起業するって言ってたよ。優秀な子っていうのはさ、俺語りなんかしないんだよね。(←嫌味)で、どこで、どういう若者に会って話しているの?」 と言ってみた。
オッサンは黙った。
わかってはいたが反応しないオッサン。
そうなんだよね、これってさ、若者は凄いと認めてしまうとさ、【敗北感】感じるんだろうな…..と心の中で思っていたら、いきなり、「なんか、俺、たぶん凄い若者がいるっていうのが悔しいんだろうな」と。。。
アラ!気づかせちゃって、ごめんなさい。
ちょいと可哀想な事しちゃったのかな。。
もうさ、40代50代のあたしら、おばさんやおっさんが【今の若者駄目論】を展開するときって、自分の人生に責任取らずやってきて、ハッと気づくと、もう体力ないし、自分で自分を何も褒められるところもないし、認められないっていう事が多いんだよね。
そういう人に限って、【老害と呼ばれる駄目男】になったりする….
駄目男っていうのは、姿や言動を変え、どんなジェネレーションでも存在している。
ちつ☆トレ 荻原かおる(著)
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