KAORU sta ～ vol.28 あたしの生き方って？？

いや～、凄いことに気付いてしまったわ。あたくし、若い頃、そして今でもそうなんだと実感するが、フェミニズムというものに完全にハマっていた時がある。いくら、あたしは何の思想も持っていませんって言ったって、あたしの生き方はフェミ的。経済的に自立して、自分の好きな仕事を選んだ時点でフェミニズムが与えてくれた恩恵を受け取っているのだから。

もちろん、フェミニズムの思想というものに出会ったから、あたしは自分のやりたいように、自分の人生を【自立した女】として生きる為に、強く、強く生きてきたつもり。あの頃の私が憧れていた女性はマドンナ。自立して全てを手に入れてやるのだと鼻息フンフンして力んで生きていたわ。セックスだって、仕事だって、権利だって、経済だって、自分でコントロールしてやるとかなりのコントロールマニアになり、コントロールしない事が恐ろしくなっていた。もちろ、フェミニズムに出会ったから、エンパワメントして、今のあたしがあるの。出会って本当に良かったって思っている。

でもね、それから最大の失敗に気付く。あの頃の私の最大の失敗は、 “自分が変わる前に社会を変える”ことに躍起になっていた。自分が変わらずに自分以外の全てを変えることに躍起になっている間は、本当に不毛な時間を過ごす。当たり前だけど、心が変わると世界観は変わるんだよね。これはどんな事柄にも当てハマル。恋愛だってそう、自分を変えることを忘れて、相手が変わることを望んでいる間は不幸な恋愛をしているんだよね。自分の心をケアしようと思って見方を変えると幸せな恋愛が待っているだけなのに。セックスレス期の時だってだって同じだった、自分の心を置き去りでパートナーの心を探ろうとしている間は、魅力的な自分ではなくなっていたもの。社会運動だってそう、自分の心を置き去りに社会を変えようとしたって、結局のところ壁にぶち当たったわ。1人の人間として幸せになる為に人権というものが存在するんだけど、なんだか幸せに見えない女性が幸せを語ったって説得力が無い。あたしは完全に自分が幸せになることを忘れていた。。。

ダライラマの凄いところは見た目が幸せそうであるという事だ。カリスマは幸せエネルギーと幸せオーラを出してなければ説得力が無い。

許して欲しければ、まずは自分を許すことからハジメなきゃね。あたしの生き方、あたしがあたしを許す、そんな当たり前の事なんだけど、この仕事をしていると、ドン引きされる事が多いので、自分をおきざりにしまいそうになっていた。

ホント、自分を変える為に自分に気付く、これって苦しみと悦びの連続だわ。アタシもっと幸せになるの。アタシとアナタと世界の為にネ♪