WWS ~vol.24 ソーシャルネットワークの「格差社会」

映画「ソーシャルネットワーク」見ましたか?
ゴールデングローブ賞を取ったり、
監督が「セブン」「ファイトクラブ」のデビット・フィンチャーだったりと、
何かと話題なこの映画。何より、日本で急速に広がっている
SNS「フェイスブック」の創設者、マーク・ザッカーバーグがモデルということで、
映画ファンならずとも「とりあえず見ておくか」という人が多いみたい。

他人とうまく関われない天才マークが、
フェイスブックを成功させるまでの苦悩ーーを描いているのだけど、
「アメリカ超格差社会」に注目しながら見るとさらに面白い。
これから見る人も、ネタバレはありませんのでぜひご一読を。

まず、マークが通うハーバード大で、圧倒的な権力を持つ「クラブ」。
これはアメリカの大学ならハーバードに限らずあるもので、
家柄や成績など厳しい審査を通らないと入れない。
卒業後は、先輩のコネで良い企業に就職できるらしい。
同じ寮で暮らすので、日本のサークルとはちょっと違う。

アメリカの大学を卒業したSちゃんに聞くと、
すっぽんぽんでアソコから木をぶらさげて我慢するとか、
雪の中で裸になるとか、とんでもない通過儀礼が本当にあるらしい。
らしい、というのは、それを他人に話しちゃいけないんだって。
そんなことをしてでも入る価値があるのは、人生においても、恋愛においても、スーパーエリートになれるから。

Sちゃんいわく、「クラブに入っている人だけが行けるパーティがあるの。
『あのパーティに入れるの?クラブ(語尾上がるほう)に並ばずに入れるの?』って女の子がついてくる」とのこと。
「しかも、成績良くて、体鍛えてて、かっこいいんだよね。アメリカって自信がある人がモテるから」。

フェイスブックがアメリカで流行ったのは、
彼らが、「誰と友だちで」「誰と付き合ってて」「どの授業に出てて」「どこでパーティしてるか」がわかるから。「ソーシャルネットワーク」にもこういう男たちがたくさん出てきて、女に不自由しない。
だから、イケてないその他大勢は、イケてる男を目指して自信を得ようとする。

日本は、モテる基準があいまいで、幅広い。

「昔は、有名大学を出て頭がいいことばかり求められたけど、今は違う」
「車なんて環境に良くない。これからは電車移動!」
「見た目より、性格だよね」

と言って、人間にラベルを貼って判断することを反省してきた。

その結果、有名大学じゃないけど有名企業に入って肩身が狭かったり、
「車が売れないのは若者のせい。なぜ車に乗らない?」と叱られて、
じゃあ、どーすりゃいいのよ?って価値観がグラグラする中で生きてる。
だから、絶対的に強い男が減ったんじゃないか。

アメリカみたいに、強いオスが頂点に立つっていう狩猟民族のような構図は、
日本で真似できるものじゃないし、真似しなくてもいい。

でも、自信のある魅力的な日本の男が見たい。
なんでもないことで褒めてあげるとか、女にも出来ることがあるんじゃないかな。
そんな女は女で、何に自信を持てばいいか揺れてる気もする。
選択肢が多いことは、時に不幸だね。

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